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2017.10.02

中国の背中を追う卓球・日本、「勝ち切る」ための課題は?

早田ひな/Hina Hayata (JPN)写真:アフロ

 世界の頂点を目指す日本の卓球界は未だ中国のぶ厚い壁に阻まれている。それでもだいぶ背中は見えつつあるが、手が届きそうでなかなか届かない。日本の選手たちからも「追いついたと思ったら離れていく」という話をよく耳にする。日本人選手はタレントぞろいで、特に女子は国内の競争が注目されがちだが、日本と中国の間の力差はどこなのかに目を向ける必要があるだろう。

卓球・日本「立ちはだかるデュースの壁」


最後を勝ち切る中国の強さとは?

 他方、中国人同士の試合ではどうかというと、5球目攻撃はもちろん、7球目、9球目とどんどん厳しい球の打ち合いになり、激しいラリー戦になることがざらにある。ちなみに日本人選手がロングラリーに持ち込まれた場合、長くなればなるほど打ち負けてしまうことが多い。

 もちろんそこには、中国人選手と日本人選手の戦型の違いもある。卓球台からやや下がった中陣で豊富な回転量のパワードライブを打ち合い、ラリー勝負に持ち込むのが得意な中国人選手に対し、日本人は前陣速攻型といって、卓球台に張り付くようにして早いピッチで攻撃を仕掛け、比較的早い段階でポイントを決める選手が多い。石川と平野の戦型もこれに該当する。

 だが、いずれにせよ最後にポイントを奪う決定力でいえば、やはり中国のほうが上だと言わざるをえない。土壇場で思い切った攻撃に出て勝負をかけられるメンタリティの強さや、相手の弱点を突く巧妙な戦術と技術の高さには、いつもため息が出る。

 アジアカップに臨む前の平野が、「不利な状況からでもポイントできるよう練習を積んでいる」と話していたが、彼女が言うように、王者中国の牙城を崩すにはどんな状況をもチャンスに変え自分のものにできる術を日本人選手は身につけなければならないだろう。特に中国に徹底マークされている平野ならばなおのことだ。

(文=高樹ミナ)

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