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2017.11.14

ダブルス巧者の早田ひな。「みうひな」ツアー初優勝に実力発揮

Photo:Itaru Chiba

 世界のトップランカーに加え、強豪の中国勢が大挙して出場したITTFワールドツアー・ドイツオープン<マクデブルグ>で日本の若手ダブルスが気を吐いた。12日の決勝で女子の平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)/早田ひな(日本生命)ペアが優勝し、初ペアにして初ツアー優勝を挙げる大金星。男子では張本智和(JOCエリートアカデミー)/木造勇人(愛工大名電高校)ペアが準々決勝で世界卓球ドイツ大会で金メダルを獲得している最強・中国ペアをストレートで下し勝ち進んだものの、決勝で韓国ペアに敗れ惜しくも準優勝となった。


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Photo:Itaru Chiba

早田、ダブルスの獲得ポイントは世界トップ

「(ペアを組むのは)完全に初めて」と口をそろえる平野と早田は、伊藤美誠(スターツSC)を交え日本卓球界の黄金世代と呼ばれる。3人とも現在17歳の高校2年生。これまで平野/伊藤の「みうみま」、伊藤/早田の「みまひな」、そして今回の「みうひな」と、それぞれ全員とペアを組んできた。皆、名前が2文字で、どのニックネームもしっくり来ることに驚くが、それ以上に目を見張るのが試合成績だ。

 わずか5歳の頃からダブルスを組み、今年の世界卓球ドイツ大会(デュッセルドルフ・5月29日~6月5日)で一旦解消となった平野/伊藤ペアは、平野がまだ14歳、伊藤が13歳だった2014年にワールドツアー3大会で優勝。中でも3月のドイツオープンで女子ダブルス最年少優勝記録を更新し、2人の合計年齢「27歳145日」がギネス記録に認定された偉業は印象深い。


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 伊藤/早田ペアも世界卓球ドイツ大会で銅メダルを獲得。今年のワールドツアーでは8月のチェコオープンで優勝もしている。そして今回のドイツオープンで平野/早田が優勝したことを踏まえると、平野と伊藤の実力もさることながら、早田のダブルスの上手さが浮き彫りになってくる。

 そこで最新のダブルス世界ランクを見てみると、伊藤とのペアで3位、個人の獲得ポイントではトップに立っているのだ。

提供:ITTF/アフロ

早田がダブルスに向いている理由

 早田は日本の女子卓球選手には珍しく、身長166cmと上背があり手足も長い。その身体特性を生かした、しなるようなフォアハンドドライブが彼女の最大の武器だが、長いリーチを生かしたディフェンス力にも定評がある。加えて左利きであり、右利きの選手とのペアは卓球のダブルスで理想的なこと、状況やパートナーのプレースタイルに応じて、つなぐことも攻めることもできる臨機応変さがあること、さらに性格がさっぱりしていることなども女子ダブルスに向いている要素だ。パッと思いつくだけでもこれだけの利点が挙げられるのだから、戦型の異なる伊藤とも平野とも良いコンビネーションが築けることに合点がいく。

 その早田は2016年12月頃から足や肩などの故障が長引き、思うように練習できない時期を乗り越えてきた。そして平野もまた、この1年でトップ選手に駆け上がったゆえに世界中からマークされる辛さを味わっている最中だ。そんな2人のダブルスが強敵ぞろいの大会で初ペアにしてツアー初優勝という、この上ないデビューを飾ったことは、早田にとってもそうだが、とりわけ平野にとって久々の明るい材料になったことだろう。

(文=高樹ミナ)

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