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2018.01.21

張本智知「ここからは自分の時代にしたい」王者・水谷隼を倒し史上最年少優勝!

張本智和 Photo:Itaru Chiba

 わずか14歳の全日本チャンピオンが誕生した。1週間にわたった「天皇杯・皇后杯 平成29年度 全日本卓球選手権大会」<2018年1月15~21日/東京体育館>の最終日。約6,500人の観客が見守る決勝の大舞台で、通算10勝目がかかる日本のエース・水谷隼(木下グループ)をゲームカウント4-2で下し初優勝を飾ったのは、世界卓球ドイツ2017でも水谷を破った張本智和(JOCエリートアカデミー)だった。

【写真】平成29年度 全日本卓球選手権大会ギャラリー

「決勝という最高の舞台で張本を破りたい」と、世界卓球ドイツ2017男子シングルス2回戦敗退のリベンジを高らかに宣言していた水谷に対し、張本はのっけから攻撃的なプレーで2ゲームを連取。第3ゲームは奪われたものの、続く第4ゲームを奪い返し、全日本王座まであと1ゲームとした。しかし、水谷も黙ってはいない。全日本通算9勝の意地と王者の余裕あるプレーで張本を揺さぶり第5ゲームを奪取。ゲームカウント2-3とし、ここから水谷の反撃が始まるかに見えた。

 ところが、「6ゲーム目で勝ちたい意識が出てしまった」と試合後に語った水谷は、張本の武器であるバックハンドドライブをフォア側の厳しいコースに何本も打ち込まれ対応できず。これに対し張本はベンチコーチの父・宇さんから、「6ゲーム目、相手はきっと勝ちを意識するはず。しっかり自分のプレーをするように」とのアドバイスをもらい、得意のチキータを含むバックハンドを迷わず繰り出していったという。


張本智和 Photo:Itaru Chiba

 この第6ゲームを制し勝利した瞬間、張本は一目散に父のもとに駆け寄り、思い切り抱きついた。その勢いは「ものすごい力だった。(勢いが良すぎて)私の耳に智和の頭があたって痛かった」と宇さんが嬉しそうに話すように、全日本の頂点に立てた喜びと幼い頃から卓球指導をしてくれた父への感謝の気持ちのあらわれだった。

 大会史上最年少記録でのシングルス優勝とジュニアの部での優勝の2冠を達成した張本は、これまでの挑戦する立場から追われる立場となる。プレッシャーも大きいだろう。しかし本人は、「水谷さんがこの10年ぐらいずっと追われる立場で優勝してきたので、ここからは自分の時代にしたい」と強気発言。来月に控えたチームワールドカップ(2月22~25日/ロンドン)、春の世界卓球2018スウェーデン(4月29日~5月6日/ハルムスタッド)でも「エースぐらいの活躍をして金メダルを取りたい」と目を輝かせた。

(文=高樹ミナ)

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