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2019.03.05

森薗政崇、加藤美優が世界卓球シングルス日本代表最後の切符を掴み取る!

森薗政崇 加藤美優 Photo:Itaru Chiba


「世界卓球2019ハンガリー(個人戦)」<4月21~28日/ブダペスト>の日本代表最終選考会が3月2日(土)、宮城県仙台市にあるカメイアリーナ仙台で開かれ、男子は森薗政崇(岡山リベッツ)、女子は
加藤美優(日本ペイントホールディングス)が優勝。シングルス日本代表最後の1枠におさまった。森薗は世界卓球シングルス初出場、加藤は2017年ドイツ大会に次ぐ2回目の出場となる。また2人は3日(日)の男女各5選手による「LIONカップ第23回ジャパントップ12卓球大会」出場も決め、森薗は吉村和弘(愛知工業大学)と、加藤は佐藤瞳(ミキハウス)と初戦を戦うこととなった。

早田ひな Photo:Itaru Chiba


 一方、最終選考会の本命と見られていた男子の大島祐哉(木下グループ)と女子の早田ひな(日本生命/希望が丘高校)は大島が初戦で吉田に、早田が準決勝で加藤に破れる波乱もあった。


森薗が世界卓球シングルス初代表入りに男泣き

 決勝を制した森薗が男泣きに泣いた。対戦相手はTリーグでチームメートの吉田雅己(岡山リベッツ)。第1ゲームこそ先取されたものの、そこから3ゲームを連取しゲームカウント3-1で、悲願の世界卓球シングルス日本代表のチケットをもぎ取った。森薗といえばダブルス巧者のイメージが強く、世界卓球においても2017年ドイツ大会で、大島祐哉(木下グループ)とのペアで男子ダブルス銀メダルを獲得している。

森薗政崇 Photo:Itaru Chiba


 だが、この日の森薗は一味違った。これまで威力不足と言われていたバックハンドとフォアハンドクロスを強化して今大会に臨み、特にバックハンドは対戦相手の吉田が敗因に挙げるほど練習の成果を発揮した。

「ダブルスでは結果を出してきたが、シングルスで結果を出せなかった。苦しい時に支えてくれた皆さんのおかげ」と涙が止まらない森薗。さらに自身の実力アップにはTリーグで試合経験を積めたことが大きいと言い、今年1月の全日本選手権男子シングルス5回戦敗退で自信を失いかけた後も、「国内にいながらいろいろな試合を経験できていなかったら、おそらくこの最終選考会も勝てていなかった。僕にとって(Tリーグ)すごくいい環境」と語った。ちなみに試合に勝って、ここまで嬉し涙を流したのは初めてだという。

加藤美優 Photo:Itaru Chiba


しゃがみ込みサーブで勝機を掴んだ加藤

 女子シングルスの代表争いを制した加藤も決勝を終えた瞬間、歓喜の涙を見せた。中でも準決勝で対戦した早田とはフルゲームの死闘にもつれ込んだ末、最終ゲーム10-5でマッチポイントを握られながら、13-11の大逆転に成功した。試合の流れを引き寄せたのは加藤が得意とするしゃがみ込みサーブだ。「(前半は)ころころ戦術を変えていたが、途中からしゃがみ込みサーブ1本に絞った。それで相手のレシーブがだいたい同じ所に返ってくるので3球目や5球目攻撃がやりやすくなった」と振り返る。

 マッチポイントを握られた時の心境については、「もうダメかなと思ったが、そこから逆に力を抜いて思い切り打てた」と加藤。4日前には「ぎっくり背中」と本人が称する、背中を痛めるアクシデントもあったそうだが、「優勝はどこかで無理かもしれないと思っていたので信じられない。最後までやりたいプレーを正確にできたのが良かった」と喜びを露わにした。

 他方、世界卓球シングルスの代表入りを逃した大島と早田だが、それぞれ敗因について、「この大会に懸けてきたが、気持ちが少し空回りというか入り過ぎた部分があった。悔しい」(大島)、「ゲームカウント2-0とリードしたが、途中から相手(加藤)がしゃがみ込みサービスに変えてきて、自分のレシーブが限られてしまった。それを待たれて打たれてしまった」(早田)と話している。

 大会2日目はすでに世界卓球シングルス日本代表に決定している男子の張本智和(JOCエリートアカデミー)、水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)、吉村和弘(愛知工業大学)、女子の石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)が登場し、森園と加藤を加えた男女5人のトーナメント戦で優勝(賞金300万円)を争う。

(文=高樹ミナ)


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