2019.04.27
世界卓球 銀メダル獲得の吉村真晴/石川佳純「今後の課題はレシーブ」
吉村真晴/石川佳純 Photo:Itaru Chiba
「世界卓球2019ハンガリー(個人戦)」<4月21~28日/ブダペスト>で惜しくも2連覇を逃したものの3大会連続でファイナルへ進出、世界卓球混合ダブルス2個目の銀メダルを獲得した吉村真晴(名古屋ダイハツ)/石川佳純(全農)ペアが、中国屈指のダブルス巧者で今大会、世界卓球初金メダルを獲得した許キン/劉詩ブンペアとの決勝を終え、さっそく今後の課題について語った。
ペア結成8年目になる2人は東京2020五輪から採用される混合ダブルス種目での出場を目指している。だが2人のペアリングが確定しているわけではなく、それにはまずお互いが日本卓球協会の定める日本代表候補選手選考基準を満たす必要がある。すでに発表されている選考基準はこうだ。
世界卓球ハンガリー2019 トーナメント表 試合結果
「(シングルスおよび団体戦の)代表候補男女各3名の選手の中で、最高のペアリングと思われる混合ダブルスペア1組を、強化本部が決定し理事会に報告及びJOCに推薦する」(「2020東京オリンピック男女日本代表候補選手選考基準」より一部抜粋)
したがって2人が語った課題というのも吉村真、石川の両選手が日本代表に選出されることが前提。その上で1つめに挙げた課題というのがレシーブだ。許/劉ペアとの決勝を振り返ってみると、第1ゲームからレシーブで積極的に仕掛けていったのは中国側だった。これに対し「1ゲーム目の出足、私のレシーブがあまり良くなくて、吉村くんにいいボールを回せなかった」と話す石川。試合全体を通して見ても、「取れたゲームは自分たちのレシーブから先手を取れていて、取れなかった時は相手にレシーブから先手を取られてしまった。そこはこれからもっともっと練習していかなきゃいけない」と反省を口にした。
加えて「レシーブが浮いた時、そこからの展開でも点数が取れるようになる必要がある」と指摘するのは吉村真。許は中国人選手の中でもとりわけ身体能力が高いことで知られ、ペンドライブ(ペンホルダーでフォアハンドドライブ主体)のフォアハンドには破壊的な威力がある。特に女子の石川にとっては驚異でもあり、「ちょっとボールが浮くと回り込んで打たれるし、台上も浮いたボールに対してはすぐ台に入ってきて回り込まれる」と言う。また、たとえコースを読めても打球に威力と伸びがあるため対応が難しいという。
許のパワーとフットワークについては吉村真も、「(こちらが打ったボールが)決まったと思っても、そこからの粘り強さが許キンの怖さで、より厳しいボールが返ってくる。本来ならば自分たちのチャンスボールになるはずの1球がチャンスボールにならない」と話す。そのため吉村真と石川の2人は世界卓球2019ハンガリーに向け、わずか1週間ちょっとの短期間で連続攻撃の練習も重点的に行った。
2人のペアがあまりにもしっくりきていて忘れそうになるが、今大会の石川は当初、張本智和(木下グループ)と初ペアを組むことになっていた。しかし、張本が右手薬指に腱鞘炎を発症し大事を取って、エントリーしていた3種目のうち混合ダブルスをキャンセルしたため、代わって吉村真が招集されるという緊急事態もあった。
「出るからには最低限メダルは獲得したいという強い思いがあった。また(世界卓球の)決勝の舞台に戻ってこられて、石川さんとこうやってプレーできたことがすごく嬉しい。残念ながら優勝はできなかったが、3大会連続決勝で戦うということはなかなか簡単なことじゃない。本当に充実した大会だった」(吉村真)
「同じペアで3大会連続決勝に進むことができた。私たちは今、すごく自信を持っていいペアだと言える」(石川)
(文=高樹ミナ)
吉村真晴/石川佳純 Photo:Itaru Chiba
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