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2019.07.23

【卓球】加藤美優「これから自信を持って頑張りたい」リオ五輪金・丁寧に敗れるも4位健闘<T2ダイヤモンド>

加藤美優 Photo:Itaru Chiba

4日間にわたる「T2ダイヤモンド マレーシア」<7月18〜21日/ジョホールバル>が幕を閉じた。
日本人で唯一、ベスト4に残った世界ランク22位の加藤美優(日本ペイントホールディングス)が最終日の21日、同4位の朱雨玲と女子準決勝で対戦。ストレート負けで3位決定戦に回り、リオ2016五輪女子シングルス金メダリストで世界ランク3位の丁寧(中国)と初対戦の末、またもストレート敗退に終わった。だが、加藤よりも世界ランクの高い他の日本人選手たちが初戦で姿を消す中、4位に入ったのは評価に値する大健闘だ。

注目の第1ゲーム、丁寧の回転量の多いボールにうまく対応できない加藤は一方的な展開でこのゲームを落とす。続く第2ゲームもチャンスボールのミスやレシーブミスが響き丁寧が2ゲームを先取。しかし第3ゲームになると、加藤の武器であるミユータ(逆チキータ)が丁寧のレシーブミスを誘い、丁寧にもサーブミスが出たりして競り合いとなった。だが一歩及ばず、ゲームカウントは丁寧リードの3-1に。後がなくなった加藤は第4ゲーム、再び防戦一方に追い込まれ丁寧に軍配が上がった。

丁寧との初対戦を終えた加藤は、「他の中国人選手よりボールに回転がかかっていて、やっぱり違うなと思った」と感想を語り、丁寧のボールにようやく慣れてきたのは第4ゲームだったことを明かした。またラリーになった場面では「球が重すぎて吹き飛ばされた」と加藤。そうした中でもミユータからのスマッシュやしゃがみ込みサーブからの3球目など、自身の得意な得点パターンに持ち込んだが、「(軌道が)高めのボールが来た時に、回転がかかっているのをバーンと打ち過ぎてミスしてしまった」と振り返り、チャンスボールを確実に決められる打球の精度を上げていくことを今後の課題に挙げた。

T2ダイヤモンド マレーシア 試合結果

また、今大会では準々決勝で陳夢を倒し、準決勝で朱雨玲、3位決定戦で丁寧というように最強中国のトップ選手と立て続けに対戦する機会を得て、「体力の差も経験の差もすごい感じた。中国のトップ選手はいつもワールドツアーで勝ち上がっているので」とも話した。

ただその一方で世界ランク1位の陳夢を下したのは大きな収穫。「この感覚を忘れないようにしたい」と言い、東京2020五輪の代表争いにおいては、「これまで自分は中国の本当に強い選手に勝つことができなくて、このままじゃ(代表争いは)ちょっと厳しいなと思っていた。この勝ちを前向きに捉え、これからの試合も勝てるんだと自信を持って頑張りたい」と8月からは始まる五輪代表争いの後半戦に闘志を燃やしていた。

加藤の試合では朱雨玲と対戦した準決勝で、卓球競技史上初のビデオ参照ルールが適用される歴史的な一場面もあった。ゲームカウント2-0の朱雨玲リードで迎えた第3ゲーム。朱が10-7でゲームポイントを握った場面で、朱の放ったバックハンドの打球が加藤のコートのエンドラインを割ったか割らなかったの微妙な判定で審判がビデオ参照を要求。その結果、エッジボールと判明し朱のポイントとなって、このゲームを朱が取った。ちなみに両選手はラリーが途切れた瞬間からエッジボールと認めていた。

T2ダイヤモンドで初めて採用されたビデオ参照について加藤は「いい傾向だと思う」と新ルールを歓迎するが、現段階ではあくまでもT2ダイヤモンドのみの適用で、ITTFワールドツアーにおいては現在、11月に東京で開かれるチームワールドカップでの導入が検討されている。

(文=高樹ミナ)

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