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2019.09.28

東京五輪へ卓球シングルス代表は2枠!女子は伊藤、平野、石川の3選手が熾烈な2枠争い。男子は張本が一歩リード

@ITTFWorld/ittf.com


日本代表の枠は男女各3名。シングルスは世界ランクの上位2選手

いよいよ来年に迫った2020東京オリンピック。卓球競技は、2020年7月25日(土)~8月7日(金)にかけて行われ、シングルス(男子/女子)、3選手で戦うチーム戦の団体(男子/女子)、そして今大会から初採用となる男女で組むミックスダブルスの5種目。東京体育館でメダルを賭けて熱戦が繰り広げられる。

日本代表として出場できるのは男女各3名のみ

まず、2020年1月発表の世界ランク日本選手上位2名がシングルスの代表権を獲得。そして団体要員となる3人目は、団体での活躍が期待できる選手1名を強化本部が選出する。ミックスダブルスに出場するのは1ペアのみで、代表選手男女各3名の中から最も良いと思われるペアリングを強化本部が決めることになっている。

@ITTFWorld/ittf.com


つまり東京オリンピック日本代表の座を得るには、世界ランクを上げることが最優先。ランキングポイントを獲得するために、日本選手同士による熾烈な選考レースが今まさに国際大会で繰り広げられている。

日本選手の現状を説明する前に、まずは世界ランクの基本的なシステムをおさらいする。世界ランクは、オリンピックや世界卓球、各地で行われるITTFワールドツアーなど、世界ランクに関わる国際大会で獲得するランキングポイントによって決められる。

獲得ポイントは、大会のカテゴリーや成績によって異なり、グレードの高い大会で、上位の成績になるほどポイントが大きくなる(下記参照)。獲得したポイントは12カ月間有効で、12カ月を過ぎると消失。ただし、世界卓球、ワールドカップ、ワールドツアー・グランドファイナル、大陸選手権、大陸カップのポイントは、同大会の次開催まで有効。

そして各選手の獲得ポイントの中で、ポイントの高い上位8大会の合計を集計し、ポイントの高い順から世界ランクが決められる。

●大会のポイント(一例/予選敗退の場合のポイントは省略)

【世界卓球(個人戦)】
優勝:3000pt
準優勝:2550pt
ベスト4:1950pt
ベスト8:1500pt
ベスト16:1200pt
ベスト32:900pt
ベスト64:600pt
ベスト128:450pt

【ワールドツアー・プラチナ大会】
優勝:2250pt
準優勝:1800pt
ベスト4:1465pt
ベスト8:1125pt
ベスト16:900pt
ベスト32:675pt

【ワールドツアー】
優勝:1800pt
準優勝:1440pt
ベスト4:1170pt
ベスト8:900pt
ベスト16:720pt
ベスト32:540pt

世界ランクは上位8大会分の合計ポイントで決まるが、例外として扱われるのが今年からスタートしたT2ダイヤモンド。

T2ダイヤモンドは、ワールドツアーの成績上位選手を主とした男女各16名が出場できる大会で、マレーシア(7月18〜21日)とシンガポール(11月21〜24日)の2大会が開催(※9月の中国大会は中止)。

T2ダイヤモンドでの獲得ポイントは、世界ランクを決める上位8大会とは別にボーナスとして加算されるので、世界ランクを上げるうえでT2ダイヤモンドに出場できるかどうかが大きな意味を持ってくる。

【T2ダイヤモンド】
優勝:1000pt
2位:800pt
3位:700pt
4位:600pt
ベスト8:500pt
ベスト16:400pt


男女ともにトップ3が4位以下を突き放す。女子は3選手がシングルスの2枠を争う熾烈な戦いに

日本の上位選手たちの現在の世界ポイント状況を整理すると。

まずは男子。世界ランク(WR/9月発表)の後ろの数字は、代表選考に直接関係する2020年1月時点で有効なポイントの合計点(9月時点)となっている。

張本智和(WR5位/10660pt)
水谷隼(WR13位/8245pt)
丹羽孝希(WR11位/7690pt)
吉村和弘(WR34位/4810pt)

世界ランクでも日本人トップの張本智和(木下グループ)が2020年1月で有効なポイントでも独走状態。ポイントで2番手の水谷隼(木下グループ)とも2000ポイント以上の差があり、順当に行けばシングルスの代表権獲得は濃厚と言えるだろう。

そして2位争いを繰り広げるのは、水谷隼と丹羽孝希(スヴェンソン)。現在の世界ランクでは丹羽が上回っているが、有効ポイントでは水谷が一歩リード。ただし、その差は555ポイントであり、今後の成績次第で順位が入れ替わることは十分にあり得る。

日本男子4番手は、世界ランク34位の吉村和弘(東京アート)だが、上位3選手とはかなり開きがあるのが現状。3番手の丹羽との差が3000弱あり、これを巻き返すのはなかなか厳しいと言わざるを得ない。


一方の女子は、トップ3が僅差で並ぶデッドヒートの様相を呈している。

伊藤美誠(WR7位/10865pt)
平野美宇(WR9位/10175pt)
石川佳純(WR8位/9855pt)
佐藤瞳(WR19位/7135pt)
加藤美優(WR25位/7015pt)
早田ひな(WR29位/5975pt)
芝田沙季(WR27位/5720pt)

伊藤美誠(スターツ)が世界ランクでも有効ポイントでもトップにおり、約700ポイント差で平野美宇(日本生命)が2番手、さらに300ポイント離れて3番手に石川佳純(全農)。シングルス代表の2枠は誰が勝ち取るのか、最後の最後までわからない熾烈な選考レースとなっている。

男子と同様に、女子4番手の佐藤瞳(ミキハウス) 、5番手の加藤美優(日本ペイントホールディングス)も、上位3選手とはかなりの開きがあり、自力で代表権を得るのは相当に高いハードルだ。

また、伊藤美誠とのダブルスで、世界卓球2019で銀メダルを獲得するなど好成績を残している早田ひな(日本生命)は、日本女子6番手。ダブルスでの成績を考慮すると、3人目の団体メンバーに強化本部推薦で選出される可能性がないとは言い切れないが、トップ3の壁を乗り越えるには残りの数大会でかなりの成績を残す必要がある。

以上、男女ともにトップ3が抜きん出ており、その中でシングルスの出場枠を争っているという状況だ。

選考レースは、年内最後の大会となるワールドツアー・グランドファイナル(12月12〜15日/中国)まで続き、10月以降もいくつかの国際大会が開催されるので、順位の変動はまだまだ起こり得る。

特に女子ワールドカップ(10月18〜20日/中国)は、石川と平野が出場し、伊藤は出場することができないので、2人にとっては差を埋める大きなチャンスとなる。同様に男子ワールドカップ(11月29日〜12月1日/中国)も、張本・丹羽が出場するが、水谷は不出場。丹羽にとってはこの大会で上位に食い込み、ポイントで水谷を抜きたいところだ。

またT2ダイヤモンド(11月21〜24日/シンガポール)、そしてラストチャンスとなるワールドツアー・グランドファイナルという、ワールドツアーで成績を残さないないと出場できない重要な大会も控えている。ワールドツアーのスウェーデンオープン(10月1〜6日)、ドイツオープン(10月8〜13日)、オーストリアオープン(11月12〜17日)で結果を残し、2大会の出場権を獲得することが世界ランクを上げるためには必須だ。

誰がシングルスの出場枠を獲得できるのか。3番手になるのは誰なのか。急激な追い上げを見せて、3番手に滑り込む選手が現れるのだろうか。泣いても笑っても残り3カ月の戦いで、2020の舞台に立つ選手が決定する。

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