NEWS新着情報

2019.11.10

平野美宇が大爆発!苦しみながら2点死守の伊藤美誠はエースの心境を吐露<卓球 W杯団体戦>

平野美宇 Photo:Itaru Chiba

悲願の金メダル獲得を狙う日本女子がついに決勝へ上り詰めた。「JA全農卓球ワールドカップ団体戦2019TOKYO」<11月6~10日/東京体育館>の大会4日目、日本は準決勝で韓国(チームランク7位)と対戦し、第1試合のダブルスを取られながらも、続くシングルスの第2、4試合でエースの伊藤美誠(スターツ)が2点を死守。第3試合も平野美宇(日本生命)が電光石火の超攻撃型卓球を披露しマッチカウント3-1で勝利した。これで日本の銀メダル以上が確定。

【LIVE配信】卓球ワールドカップ団体戦 11月6日(水)~10日(日)開催

決勝進出のかかる重要な一戦で、韓国は変則的なオーダーを組んできた。ダブルス世界ランク1位のチョン・ジヒ/ヤン ハウンではなく、ヤンを外して新星シン ユビンを投入してきたのだ。シングルスも世界ランク68位のチェ・ヒョジュを2点起用し、エースのチョンを3番に。だが指揮官の馬場美香監督は相手のオーダーについて「予想外ではなかった」と話す。

「チェ選手については石川(佳純)選手も伊藤選手も過去に負けているので、3分の1くらいの確率でエース起用もあると思っていた。平野選手を3番に置いたのは多分、チョン選手が来ると思ったから。平野選手はチョン選手に勝っているので勝てるかもと考えた」

伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba

また、シン ユビンに関してはダブルスに出てくる可能性とシングルス2点使いの可能性が半々だと考えていたという。「彼女は今、非常に伸びている選手」と馬場監督も評価するように、韓国の天才少女と呼ばれるシンはまだ15歳ながら長身で手足が長く、「ラリーが強くてネットプレーが上手い」と馬場監督は言う。

実際、第4試合で接戦にもつれ込んだ伊藤も「穴のない選手。どこのコースに打てばいいんだろうと戸惑うところもあった。返されても仕方ないと割り切り自分のプレーをやり通した。本当に勝っても負けてもおかしくない試合だったが、そこを(ゲームカウント3-1で)勝ち切れたのは自信になった」と振り返っている。

この日、伊藤のプレーで気になったのは立ち上がりだ。今大会、初めて2度出番が回ってきた伊藤は2試合とも第1ゲームを落としてから逆転する展開だった。これについて馬場監督は「団体戦に対して非常にモチベーションが高く、自分が頑張ってチームに貢献しようという思いが強いのだと思う。それがちょっと気負いになっている部分がある」と印象を語り、伊藤自身も「3ゲーム先取ということもあり点数を取りたい、1ゲームを取りたいという気持ちがすごく強い」とやや焦りがあったことを明かしている。ただそういったプレッシャーの中で「(気持ちを)切り替えて接戦を勝つことができた。明日につながる試合だった」とも語った。

日本女子代表 Photo:Itaru Chiba

一方、相手チームのエースであるチョンを完膚なきまでに打ちのめしたのは平野だ。得点のほとんどがサーブからの3球目攻撃やレシーブからの4球目攻撃と仕掛けが早く、チョンが手も足も出ない展開。磨きのかかった持ち前の超高速両ハンドドライブが面白いように決まった。「自分がダブルスを落としていたので気持ち的に難しかったが、切り替えて思い切り向かっていけたのがいいプレーにつながった」と本人。この平野の勢いは決勝の中国戦に向けて好材料と言えるだろう。

その中国戦では日韓戦以上にオーダーが気になるところだ。何しろ先手必勝のダブルスで中国のペアリングはバリエーションが多く、日本側の対策は分散せざるを得ない。相手メンバーは世界ランク1位の陳夢以下、劉詩ブン、孫穎莎、王曼イク、丁寧の5人。誰が出てきても厳しい戦いになることは必至。2011、2013、2018年大会で決勝に進みながら全て中国に優勝を阻まれている日本は今度こそ黄金に輝くメダル獲得を誓う。頂上決戦は10日(日)19時開始予定。

(文=高樹ミナ)

<JA全農卓球ワールドカップ団体戦2019TOKYO>
女子団体決勝
11月10日(日)19時試合開始
日本 VS 中国

  • 1

【関連リンク】

この記事を共有する

関連ワード