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2019.12.05

東京五輪代表候補に近づくのは平野美宇か石川佳純か!?早田ひなが割って入る可能性も?<ノースアメリカンOP>

平野美宇、石川佳純 Photo:Itaru Chiba


 卓球の2019年シーズンはラストの12月を迎えた。東京2020五輪の日本代表選考レースもついに最終局面。

雪の降るカナダ・トロントでITTFチャレンジプラス「ノースアメリカンオープン」<12月4~8日/マーカム>が開幕した。ワールドツアーの格下大会だが、今回は世界ランク10位の石川佳純(全農)と同11位の平野美宇(日本生命)がエントリーしている。2人の実力からすれば本来、出場しないはずの大会に出ていくのは、いよいよ今月限りとなった五輪代表争いが切迫しているためだ。

 2枠ある女子個人戦代表枠のうち1枠を伊藤美誠(スターツ)が確実にした今、残る1枠を石川と平野が僅差で争っている。代表候補が発表される2020年1月6日時点の有効ポイントは石川が10630ポイントに対し、平野が10695ポイントと65ポイント上回っている。しかしこれは1大会の結果で逆転するほんのわずかな点差だ。

個人戦の代表枠を逃すと、団体戦要員の3人目として日本卓球協会(JTTA)の強化本部推薦を待つ身となる。世界ランクの条件は明確にはなく、ダブルスの実力が考慮される。そのため確実に内定を取りたい石川と平野はノースアメリカンオープンで優勝し、互いに点差を広げようとしている。

 ノースアメリカンオープンで石川は第1シード、平野は第2シードに入った。両者とも順当に勝ち上がっていけば決勝で直接対決という組み合わせだが、チャレンジプラスには世界のトップ選手は出場していないが、中国人選手が多数出場している。そして、石川と同じ側の山にいる早田ひな(日本生命)が台風の目になる可能性もある。両者はともに勝ち上がっていくと準々決勝で対戦することになる。

 ダブルス巧者で知られる早田の名は常に五輪団体戦の代表候補に挙げられてきた。しかし、伊藤や石川、平野のように世界卓球のシングルスやワールドカップ、T2ダイヤモンドなどポイントの高い国際大会の出場権を得られず、シングルスの世界ランクが伸び悩み、3人との差は大きく開いた。

その早田は現在、世界ランク24位で日本人6番手。今年7月の同39位から15位のランクアップを果たし、先月行われたワールドツアー・プラチナ大会のオーストリアオープン女子シングルス1回戦では平野をストレートで下すなど、シングルスの勝率も上がってきた。石川とあたった場合、早田が捨て身で向かっていくのは間違いない。そうなると受けて立つ石川の方が難しい試合になるだろう。

早田ひな Photo:Itaru Chiba


 他にも日本からは世界ランク17位で日本女子4番手の佐藤瞳(ミキハウス)、同23位で日本女子5番手の加藤美優(日本ペイントホールディングス)、芝田沙季、橋本帆乃香、塩見真希(いずれもミキハウス)が出場する。

 なお男子は丹羽孝希(スヴェンソン)が直前でキャンセル。丹羽と代表争いをしている水谷隼(木下グループ)も出場せず、日本から出るのは吉村真晴(名古屋ダイハツ)のみとなった。

卓球日本代表候補選考レース ポイント一覧

丹羽は前週の男子ワールドカップとその前の週のT2ダイヤモンドでベスト8に入り、2020年1月6日時点の有効ポイント数を9420ポイントに伸ばして、水谷の8925ポイントを抜き日本男子2番手に浮上した。水谷が出場するグランドファイナル<12月12~15日/中国鄭州>への出場資格はないものの、水谷はグランドファイナルでベスト4以上に入らなければ丹羽のポイント数を上回れない計算だ。

 さらに丹羽にはグランドファイナル繰り上げ出場の可能性も残されている。グランドファイナルはワールドツアーの年間成績上位16人しか出られない大会だが、万が一、欠場する選手が出た場合は17位の丹羽に出場資格が回ってくる。目下、コウ鎮廷(香港)が先月のT2ダイヤモンドで足首を痛めたことから、怪我の状態次第では欠場もあり得る。そうなった時に備え丹羽はノースアメリカンオープンをキャンセルし、日本でコンディションを整えることを選んだ模様。

卓球・女子 最新世界ランキング一覧

 女子の五輪代表選考に大きな影響を与えそうなノースアメリカンオープン。チャレンジプラスながら見逃せない一戦になりそうだ。

(文=高樹ミナ)

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