
張本智和・伊藤美誠 PHOTO:World Table Tennis
東京オリンピックの開幕まで、いよいよ1カ月を切った。開幕翌日の7月24日から始まる卓球競技の本番に備え、日本卓球協会は「2021卓球NIPPONドリームマッチ(日本卓球協会創立90周年記念)」と銘打った強化試合を7月2、3日に埼玉県内で開催する。
初日はダブルスと男子シングルス、2日目に女子団体の試合が行われ、男子は張本智和(木下グループ)、水谷隼(木下グループ)、女子も伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)ら日本代表メンバーが出場。
対戦相手にはオリンピック本番を想定した日本人選手が選ばれている。なお、丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)は6月28日に接種した新型コロナウイルスワクチンの副反応で発熱が続いているため欠場。

石川佳純・平野美宇 PHOTO:World Table Tennis
●7/2
ミックスダブルス
水谷隼/伊藤美誠 vs 吉村真晴(愛知ダイハツ)/有延大夢(琉球アスティーダ)
男子ダブルス
張本智和/水谷隼 vs 神巧也(T.T彩たま)/篠塚大登(愛工大名電高校)
男子シングルス
張本智和 vs 及川瑞基(木下グループ)
●7/3 女子団体
伊藤美誠、石川佳純、平野美宇 vs 原田春輝(福岡・希望が丘高校)、長崎美柚(日本生命)、宋恵佳(中国電力)
※原田は当初予定されていた御内健太郎(シチズン時計)からの変更

水谷隼・伊藤美誠 PHOTO:World Table Tennis
東京オリンピックで金メダルも期待される"じゅんみま"こと水谷/伊藤ペアには、ダブルス巧者の吉村真晴と有延大夢の男子ペアが応戦する。
吉村真晴といえば世界卓球2017ドイツのミックスダブルスで、石川佳純との息の合ったペアで金メダルを獲得。本来は得意種目だが、今回の相棒は男子の有延だ。
しかし、有延も大学時代は全日本大学総合選手権2連覇やTリーグ3季目の2020-2021シーズンでもダブルスで琉球アスティーダのリーグ初優勝に貢献するなど、ダブルスに定評がある。じゅんみまペアと白熱した一戦を繰り広げるだろう。
そして、張本は今年3月のWTT中東シリーズ・スターコンテンダー・ドーハ大会で優勝して以来の実戦登板。今回は強化試合で公式戦ではないが、自身初出場の東京オリンピックに向け緊張感を味わえる貴重な機会となる。
また、及川との対戦は今年1月の天皇杯・皇后杯2021年全日本選手権大会(以下、2021年度全日本選手権)で敗れた男子シングルス準決勝のリベンジマッチでもあり、その点でも見逃せないカードだ。

伊藤美誠 PHOTO:World Table Tennis
女子団体ではリオデジャネイロ2016オリンピック準決勝で日本を破り銀メダルに輝いたドイツを想定した"仮想ドイツ"チームが結成された。日本女子のエース伊藤に対し、仮想ドイツチームのエースにはカットマンの原田春輝(福岡・希望が丘高校)が起用される。
当初は2021年度全日本選手権ベスト16の御内健太郎(シチズン時計)が予定されていたが、先月27日に閉幕した日本リーグ前期大会で足を負傷し出場できなくなったため、御内と同じカット主戦型の原田が急きょ招集された。
原田は2021年度全日本選手権ジュニアの部の男子シングル5回戦で松島輝空(JOCエリートアカデミー/星槎)に敗戦したが、8月に富山県で開かれる全国高等学校卓球選手権大会(通称インターハイ)でシングルス、ダブルス、団体の3種目に福岡代表として出場することが決まっているジュニア世代のトップクラスだ。その原田がカット打ちを得意とする伊藤を攻略なるか。
また、仮想ドイツチームは長崎美柚と宋恵佳がシングルスおよびダブルスに出場し、石川、平野と対戦する。ちなみに原田はカットマンのハン・イン、長崎は左利きでパワードライブが武器のP.ソルヤ、宋は女子には珍しいペンホルダーのシャン・シャオナを想定した人選となっている。
この大会が終われば3週間後には東京オリンピックだ。本番を目前に控えた日本代表選手たちのプレーや表情から目が離せない。
(文=高樹ミナ)
