
水谷隼/伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba
東京オリンピック卓球競技<7月24日~8月6日> 3日目の7月26日、混合ダブルス決勝で第2シードの水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアが、第1シードの許キン/劉詩ブン(中国)ペアをゲームカウント4-3で下し、日本卓球史上初の五輪金メダルを獲得した。
世界一ともいわれるフォアドライブを持ち、ダブルス巧者としても知られる許キンと、世界卓球女王の劉詩ブン。2019年世界卓球と同年グランドファイナルのチャンピオンであり、紛れもない世界最強ペアだ。
水谷・伊藤ペアを持ってしてもいまだ未勝利だが、二度フルゲーム9点まで追い詰めている相手。初勝利を飾るにはこれ以上ない舞台だった。
第1ゲームから許キンは何度もストレートにチキータを送り伊藤のミスを誘う。台から離れても、一発で決める許キンのフォアドライブ。ダブルスでとにかく負けない許キンのすさまじさを見せつけられ5-11で先制される。
立て直したい2ゲーム目、出足の2球で劉詩ブンのレシーブが決まり出鼻をくじかれる。先に攻められて点を取られ、先に攻めてもミスが出る苦しい展開で1-8に。
水谷隼/伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba
ここから水谷のYGサーブからの展開で4連続ポイントして5-8にするも、馬琳コーチが立ち上がって中国お得意の早いタイムアウト。次を劉詩ブンにハーフロングのサーブでエースを取られ、追い上げる流れを断ち切られて7-11で連取される。
第3ゲームは大きなラリーでも互角に立ち回った日本ペアが7-7まで競り合う。次で許キンがカットした難しい球を伊藤がスマッシュで決め、最後も伊藤がスマッシュをフォアクロスに打ち込んで11-8で奪取する。
4ゲーム目は先に3-6と抜け出されるが、前陣に出た水谷がドライブやカウンターを決めて逆転。最後の長いラリーでも水谷の渾身のフォアドライブが決まり、11-9でここも取る。
ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲーム。ミドル、両サイド、はたまた相手同士が重なる部分など、厳しいコースを突き合う展開で6-6に。
ここで伊藤のスマッシュや水谷のナックル気味のフリック、自分たちが信頼できる技で攻めて攻勢に。最後は水谷が電光石火のチキータで11-9と3ゲーム連取を決める。
水谷隼 Photo:Itaru Chiba
しかしこれで終わらないのが中国。第6ゲームは崩れない劉詩ブンが日本ペアのミスを誘い、そのうちに許キンのフォアドライブが再び火を噴く。6-11で奪われた。
運命の第7ゲーム、ここで口火を切ったのが水谷だった。許キンの逆を突くバックハンドで2点取り、そのまま日本ペアが中国を上回るラリー戦を見せて一気に5-0とする。
チェンジコートの後も波状攻撃で攻める。今度は伊藤がフォアに払うフリック、クロスへのスマッシュで8-0に。ここからじわじわ詰め寄る中国に9-5とされるが、水谷がねじ込み、最後は伊藤のアップロングサーブが決まって11-6で奪取した。
1988年のソウル五輪から、何度も壁にはね返された日本。どうしても欲しかった悲願のオリンピックの金メダルを獲得した。
【東京オリンピック】
<混合ダブルス決勝>
水谷隼/伊藤美誠 4-3 許キン/劉詩ブン(中国)
5-11/7-11/11-8/11-9/11-9/6-11/11-6
金メダルを獲得した水谷隼・伊藤美誠ペア、田勢邦史コーチ Photo:Itaru Chiba

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