-
エジプト
日本のサバを追いかけてやってきたエジプト。人口7800万人、その食事情はどうなっているのでしょうか?ナイル川に面したエジプトの水産市場は、川魚に恵まれています。しかし街の市場では外国からの魚が多く並んでいます。
小さな鮮魚店で日本産のサバを見つけました。価格は日本円で一匹80円。日本の魚はナイルで獲れる川魚よりも安く売られているのです。客の注文に応じてその場で魚の調理もしてくれるお店で、エジプト流サバ料理法を見せてもらいました。開きにしたサバをオーブンで焼き上げ、その上に野菜を敷き詰めて−
「辛い!」
スパイスをしっかりかけ、臭みを消して食べているようですね。食のグローバル化の裏には、オイルマネーの存在があります。
たとえば、エジプト。
ポストBRICsの新興経済国として注目されており、外国からの投資は4年間で20倍以上にも膨らんでいます。その投資の先頭に立つ勢いなのが、UAEやサウジアラビアといった湾岸諸国。さらに中国も抜け目なく投資を進めています。
このエジプト、実は農業国の一面を持っています。トマトの生産量は世界第4位。ナイルの肥沃な土地を活用し、国をあげ、農作物の輸出を進めています。カイロの北、砂漠から緑の大地へ景色が一変する、シャルケーヤと呼ばれる地域で50ヘクタールの広大な農地を所有し、小麦やエチオピア米などをエジプト人の夫とともに栽培している日本人女性を訪ねました。
「土の中にミネラルなどのいろいろな養分がいっぱいあって、肥料も必要ありません。太陽光線が虫の発生を抑えてくれます」
彼女が農地を取得したのは15年前。当時、外国人はほとんどいなかったといいます。しかし最近は、海外の企業が買い付けにやってくるケースが増えているそうです。ただし、日本企業の姿はまだまだ少ない……。エジプトで見えた、食をめぐる争奪戦。グローバル化が加速するなかで、出遅れている日本の現状も見えてきました。





-

