WBS20周年プロジェクト第3弾 見聞ニッポン力 「“食卓”を守れるか?」 : テレビ東京 見聞ニッポン力 WBS 番組HPへ 見聞ニッポン力 WBS 番組HPへ WBS HPへ 見聞ニッポン力 WBS 番組HPへ WBS HPへ 見聞ニッポン力 WBS 番組HPへ

タイ (2/2)

photoバンコクから飛行機に乗って1時間。さらに、車で2時間走った場所にエビ養殖場があります。衛生管理に重きをおくため、外部との接触を可能な限り、少なくしています。


photo今回、企業の名前を伏せる条件でようやく撮影の許可が出ました。浄水技術の高さに目をつけ、契約した養殖場。ここでは、100メートル四方の海水を池に引き入れ、不純物が沈殿した上澄みを別の池へ、という作業を数回繰り返すという徹底した水質管理がおこなわれています。
とはいえ、この日本企業が提携できているのは、広い養殖場のごく一部。世界中が安全な食を求め始めたため、品質が確保できる養殖場はいまや各国の争奪戦になっているのです。

photoこの日、エビの養殖場では第3者機関による品質管理チェックが実施されていました。エビの養殖で水中のホルマリンは厳禁。専門会社のスタッフがホルマリン検出のための検査キットを手に訪れます。さらに、水質だけでなく、土壌から最終製品まで、各段階でのチェックがおこなわれます。こうした品質を満たす「原料」の調達はだんだん難しくなってきている、流通大手企業の社長はそういいます。
「円が弱いのが痛手です。中国の元が切り上がっていくと、我々は高い買い物をしないといけなくなる。1ドル100円の時代に受けてきた恩恵を、今後は中国が味わう番」

photo安全を求める動きは生産者をも翻弄します。日本やヨーロッパに輸出しているパイナップルの産地を訪ねました。小規模パイナップル農家は工場と契約していますが、生活は不安定だといいます。
「パイナップルは毎年値段が変わるんだ。去年はすごく値が落ちた。でも、赤字でも作り続けないと……」
農薬は工場指定のものを買わされ、経済的な負担も少なくありません。
「工場の指示通りのものを使わないと買ってもらえないからね」
「肥料は今年から1回千バーツ以上かかるようになる。殺虫剤もまた上がるんだ」
卸値は1キログラムで18円程度。籠いっぱいで1000円にしかなりません。一方、農家の近くでは工業団地の造成が進んでいました。長年パイナップルを栽培してきた土地が工業団地に転じるケースは多くみられます。

国によって異なる安全基準に振り回される生産地。同時に、工業化とのせめぎ合いにもさらされているのです。

エジプト
中国
タイ
日本
ポルトガル

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