社長の金言
イノベーションを創るのは 社員一人一人の志
放送内容詳細
スマホ時代になぜ「チェキ」「写ルンです」が人気?
東京・浅草。多くの外国人客が記念撮影に使っていたのは、インスタントカメラの「チェキ」だ。実はチェキは海外で大ヒットし、年間2000億円を稼ぐほどに成長している。一方、日本の中学生グループが使っていたのは写ルンです。スマホで手軽に撮影できる時代に、こちらも若者を中心に人気が復活しているのだ。その裏には、時代に合わせたカメラの進化と富士フイルムの戦略があった。
写真フィルムの技術で稼ぐ!
写真フィルムが祖業の富士フイルム。しかし、デジタル化が進むと、2000年をピークにフィルムの需要が激減した。祖業消滅の危機に「第2の創業」を唱えて多角化を推進。写真フィルムやカメラで培った技術を応用し、化粧品、医療機器、半導体など事業の多角化を推進した。社長の後藤はインドに大型の半導体材料の工場を建設すると決断。さらに、国内には巨大なバイオ医薬品の工場も建設した。いま市場が拡大する大手製薬メーカーからの受託製造にも進出したのだ。祖業消滅の危機を乗り越えた、「稼ぐ秘訣」に迫る。
富士フイルム流“稼ぐ組織”の作り方
富士フイルムでは、社員たちが「アスピレーション会議」に参加する。アスピレーション=志。自分が仕事で実現したいことを他の社員の前で宣言し、これからの仕事を考えさせる取り組みだ。大きな志を実現し、海外で健康診断事業を展開する社員を取材した。
ゲストプロフィール
後藤 禎一
- 1959年富山県生まれ
- 1983年関西学院大学卒業後、富士フイルム入社
- 2013年メディカルシステム事業部長
- 2021年代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 本社:東京都港区赤坂9-7-3
- 設立:1934年
- 従業員:40428名(連結)
- 売上高:3兆3569億円(2026年3月期)
- 資本金:400億円
本業がなくなるとは、どんな事態だろう。その危機を乗り越えるまでに、数々の途方もない挑戦が繰り返されたのであろうことは想像に難くない。
「遺伝子」、収録中に後藤さんが何度か口にした言葉だ。逆境に立ち向かう力、七転び八起き、情熱、きっといろんな意味が込められていた。柔和に語る後藤さんから沸る不屈のエネルギーを感じとった瞬間、腑に落ちた。後藤さんがこれまで社長や上司から受け取り育ててきた遺伝子が、その背中を見つめる社員たちに継承されていっているのだ。血縁ではなく哲学から生じる遺伝子の継承こそが、この企業を成長させ続けているのだと。医療に複合機に化粧品に、力を派生させてきたこの会社が次に何を展開させていくのか、戸惑いと好奇心と共に見守りたい。
継承と拡大



















