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2017年11月28日 放送 第792回
"陸の王者"を目指せ!

およそ250年前の江戸時代から「足袋の街」として知られる埼玉・行田。典型的な"斜陽産業"だが、そこで足袋作りを営む創業数十年の企業は、苦悩を深めていた。市場自体が縮小を続けるなか、どうやって生き残るのか...。何とかして老舗の伝統を守ろうと、開発したのは「マラソンシューズ」。マラソンが一般的なスポーツとして広く浸透しつつある今、足袋の技術を駆使してこれまでにない商品を生み出し、新たな市場を狙おう、というのだ。一方、そのマラソンシューズの市場に、海外の巨大メーカーがまったく新しい発想の新商品を投入した。"足袋シューズ"に現れた、強力なライバル。果たして日本の足袋の伝統は、守ることができるのか?需要の減少や海外勢の攻勢で姿を消しつつある、日本の伝統的なものづくりとその技術。それらは消えゆく定めなのか、あるいはかつてない着想で、次の時代に受け入れられる新たな魅力を放つのか−−。地方の老舗メーカーの挑戦を通じて、そのあり方を考える。
放送内容詳細
「斜陽産業」老舗足袋メーカーを救う?“無敵”の新商品は…

創業およそ90年、埼玉県行田市の「きねや足袋」3代目社長・中澤貴之さん(40歳)がまず開発したのは、「きねや無敵」というランニングシューズ。職人がミシンを扱い、13の工程を手作業で仕上げる伝統的な足袋の技をフル活用して完成させた。ナイロン製の足袋そのものに、柔らかくグリップ力の高い薄さ5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫い付けた新しいタイプの履物だ。特徴は、「薄底」。ソールにクッション等の保護材は一切使用せず、ランニング中・上級者が求める裸足感覚に限りなく近付けた。タッグを組んだのは、アスリートの高岡尚司さん。「裸足で走る」ランナーとして名を馳せる専門家だ。この靴を広めようと、注目したのは高校生ランナーたち。熊本の高校に、「無敵」を提供したのだ。高岡さんによると、この靴を使って練習を続けると「正しいフォーム」が身につき、怪我をしにくくて効率の良い走りを手にすることができるのだという。果たして高校生たちは、この「無敵」で変身を遂げるのか。さらに中澤さんは、「無敵」の進化版を着々と用意していた。しかしそこに、意外なトラブルが…。果たして、老舗足袋メーカーの挑戦は?
「薄底」Vs.「厚底」!?老舗足袋メーカーの意外な“ライバル”

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト | ジョー・サトリアーニ |
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曲名 | Energy |
アルバム | What Happens Next |
本編24分47秒。 トップアスリートの意見から生まれたナイキの新しいシューズ、ヴァイパーフライ。 これまでの薄底の流れとは真逆のスニーカーだが、新たな記録を生み出そうとしている。 このシーンで使用している曲は「Energy」 ジョー・サトリアーニのアルバム「What Happens Next」に収録されている。
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