日経スペシャル ガイアの夜明け

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2026年9月11日 放送 第1233回

書店サバイバル~売れない時代に本を売る~

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町の書店が、いま急速に姿を消している。2003年に2万店以上あった書店は、2025年度末に9993店となり、遂に1万の大台を割り込んだ。全国の約28%の自治体では、すでに書店が一つもない状況だ。活字離れ、デジタル化、出版不況――時代の変化の中で、地域に根ざしてきた書店も岐路に立たされている。そんな中、業界大手の「丸善ジュンク堂書店」の西川仁社長は、売り場改革やIP戦略、さらには海外進出など、あらゆる手を打ちながら新事業を開拓し、生き残りを模索する。本が売れない時代に書店はやっていけるのか。変化を迫られる現場に密着し、書店が激減する時代を生き抜くための"サバイバル戦略"を追う。

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内容詳細

メガ書店の生き残り戦略とは?

今年3月、東京・神保町で「三省堂書店」本店がリニューアルオープン。新店舗のコンセプトは「歩けば世界が広がる書店」。工夫を凝らした店内で本との出会いを演出する。しかし、書店を取り巻く環境は厳しさを増している。ネット書店や電子書籍の普及により、書店の数は減少を続けているのだ。そんな中、あの手この手で集客・収益の増加を図っているのが「丸善ジュンク堂」書店だ。2025年1月期から始まる中期経営計画では、2029年1月期までに営業利益を3倍に増やす目標を掲げ、社内では「4倍を目標にする」と発破をかける。「継続する会社であるためには、この高い利益目標を達成すべき」――そう語るのは社長の西川仁さん。29年間売り場を渡り歩いた叩き上げで、数々の店舗で陣頭指揮を執ってきた経験を持つ。西川さんが生き残りの鍵として打ち出したのは、従来の書店の枠を超える大胆な戦略だ。

「書店に来て本を買ってもらう」ためにすべきこと

まず取り組むのが、実際にどの棚から本が売れるのかを正確に把握する「データ収集」。1冊1冊の本に「RFIDタグ」という小さな装置を挟み込み、データの収集・管理を行う。これまで書店員の経験則によって判断してきた陳列方法に、客観的なデータを取り入れて、売り場の改革を図っていく。上映中の映画の原作コミックを、店舗の入り口に平積みした場合と、元々のコミックコーナーの両方に並べた場合、売り上げにどれくらいの差が出るのか検証すると、想像以上の結果が…。また、国内市場の縮小を見据えて、海外進出も模索する。西川社長は、パリで行われたジャパンエキスポに自ら乗り込み、日本の漫画のキャラクターグッズを求める人々の熱気を肌で感じていた。IP(知的財産)を活用した海外展開には大きな可能性がありそうだ。また、国内でもIPを活用して来店機会を増やそうとする新たな取り組みが始まっていた。昭和の時代の名作漫画を掘り起こし、ジュンク堂オリジナルのキャラクターグッズを制作・販売する試みだ。コミック売り場を長年担当してきた書店員の目利きは、客に響くのか?さらに、地域に根ざした売り場づくりやイベントを通じて、他の書店やネット書店が取って代わることのできないような「書店体験」を構築しようと奮闘する。書店の数が減少の一途を辿る沖縄県の「ジュンク堂那覇店」では今年8月、ジュンク堂創業50周年記念の一環として、書店で一晩を過ごすというオールナイトイベントを企画。客を惹きつける様々な仕掛けを用意し、新たな書店体験を仕掛ける。果たして顧客満足度を向上し、より多くの本を売ることはできるのか?

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