東日本大震災の影響で、東北地方に集中する精密・電子部品工場の多くが操業停止に追い込まれた。さらに、福島第一原発の事故で避難地域にある工場も少なくない。日本の製造業にとって、経験したことのない危機に見舞われている。
ニッポンを代表する時計メーカー「セイコー」。ここも、福島県に時計の外枠を製造する工場が被災、部品の生産ができない状態が続いていた。現在は、在庫を使い生産を続けているが、それが尽きる6月以降の新製品は、生産が遅れることが懸念されている。夏場にかけての計画停電も、生産に影響を与える。さらに、原発事故に伴う「風評被害」対策にも乗り出さなければならない。福島の工場で作られた部品は、岩手・雫石工場の時計組み立て工場に送られる。完成品は、陸路で東京に入るが、倉庫では「放射能数値」を1つ1つ図り安全性を確認し、卸しているのだという。原発事故から"made in Japan"への不安が、食品だけでなく、工業製品にも及びかねない。この危機を、どう乗り越えていくのか?セイコーの生産、販売の現場に密着し見つめる。
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2011年5月3日(火)放送 第465回
ニッポンの反転攻勢 第2弾 その技で再び世界へ~風評被害に負けない至高のモノ作り~
高級で品質の良さが人気だった「Made in Japan」=日本製品。それがいま、大丈夫か?安全なのか?と、海外の国々から疑いの眼が向けられつつある。原発事故による放射能拡散問題がきっかけだ。国内では部品供給が滞り、生産、出荷は遅延...・消費の現場では買い控えと、経験したことのない痛烈な逆風が吹き付けている。この危機を前に、日本企業はどう立ち向かい、逆風を跳ね返していくのか?日本が得意としてきた、「精密で高品質」なモノ作りで勝負する企業たちの闘いを追う。時計大手のセイコーは、震災前、スイスの超高級ブランドに対抗すべく、精密技術の粋を集めた「高級時計」を開発中だった。現場はスイスでの世界的な展示会に挑み、一丸となっていた。ところが「3.11」震災以降、会社を取り巻く環境は、激変した...。「Made in Japan」の灯は消さない!ベテランの時計職人たちの「モノ作り魂」に火がついた。風評を跳ね飛ばし、世界に名を轟かせる、その挑戦の結末は?他に、天空に煌めく星空を完全に再現できる、日本独自のプラネタリウム開発者も登場。逆境に負けず、精緻な技術力で世界にその光を示せるか?
内容詳細
原発ショックに計画停電..."Made in Japan"最大の危機
モノ作りの灯を消すな!現代の名工たちの挑戦
長野県塩尻市にある、セイコーの塩尻工場。「マイクロアーティスト工房(MA工房)」という特殊な場所がある。この工房を立ち上げたのが、セイコーの叩き上げ、塩原研治さん(55)。塩原で地味に生きてきた塩原さん。働き始めてから、時計のことしか知らない「時計一筋」。ニッポンのモノ作り従事者に送られる最高の栄誉、現代の名工である。この独自の工房を立ち上げた目的は「自分たちの持っている、絶対に負けない高い技術力を次の世代に引き継ぐため。社長に直談判してスタートした」という、現場からの提案で始まった。同じ思いを持ったセイコーの技術者、設計者などが集まり、一つ一つ手探りで「世界に勝てる時計創り」を始めていた。高級複雑時計の分野では、スイスブランドが世界を席巻している。塩原さんは、ニッポンの粋を集めた、超高級時計で、Made in Japanブランドの攻勢を目論んでいた。その時計は、想像を絶する緻密な作業と、発想から生まれようとしていた。
世界に見せつけろ!完璧な、圧倒的な"星空"を再現する男
日本全国で再び注目を集めている"プラネタリウム"。バブル時のピーク574万人だった入場者数は、2000年には450万人まで落ち込みをみせていたが、それ以降の客足は右肩上がりで回復。09年の入場者数は推計500万人となった(日本プラネタリウム協議会調べ)。今年に入り、羽田空港や東京スカイツリーなど、各地でプラネタリウムの新設やリニューアルが相次いでいる。そのプラネタリウムの"MADE IN JAPAN"技術が世界にも大きく注目され始めている。最大で約1000万個という星の数を映し出し、2004年にはギネスにも認定された、その名も『メガスター』。現在、日本科学未来館を始めとした全国の施設に設置されている。そのプラネタリウムを製造しているのが、「大平技研」という従業員数10名の小さな会社だ。
社長の大平貴之(40歳)。小学生の時に夜光塗料で星空を描き夜空・満天の星空に魅せられて以降、 大平社長の人生には常に"プラネタリウム"があった。1991年、大平社長が大学生の時には個人で不可能といわれたレンズ式プラネタリウムを完成させる。その後も独自でプラネタリウムを開発させ、2005年に大平技研を立ち上げる。この大平社長は、自らの製作するメガスターをこう例える。『日本人であるプラネタリウム』。肉眼では見えない星まで表現させる技術や発想は、外国で作られているモノには真似のできない、"日本人的感覚"。細かいところの質感や繊細さにこだわったこのMADE IN JAPANの星空が、世界中の人々を魅了するときが来た!
社長の大平貴之(40歳)。小学生の時に夜光塗料で星空を描き夜空・満天の星空に魅せられて以降、 大平社長の人生には常に"プラネタリウム"があった。1991年、大平社長が大学生の時には個人で不可能といわれたレンズ式プラネタリウムを完成させる。その後も独自でプラネタリウムを開発させ、2005年に大平技研を立ち上げる。この大平社長は、自らの製作するメガスターをこう例える。『日本人であるプラネタリウム』。肉眼では見えない星まで表現させる技術や発想は、外国で作られているモノには真似のできない、"日本人的感覚"。細かいところの質感や繊細さにこだわったこのMADE IN JAPANの星空が、世界中の人々を魅了するときが来た!
今週のピックアップ曲
― あの場面でかかっていた名曲は何? ―
| アーティスト | 佐藤直紀 |
|---|---|
| 曲名 | destiny |
| アルバム | ホットスポット 最後の楽園 |
本編40分55秒。
プラネタリウムクリエイターの大平さんが手掛けた新型のプラネタリウムが、日立シビックセンターのドームに投影される。
このシーンで使用している曲は「ホットスポット 最後の楽園」のサウンドトラックに収録されている「destiny」。
作曲は佐藤直紀、ボーカルはYucca。
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2025年4月28日









