今週23日(金)東京五輪代表選考会・柔道グランドスラム2018(大阪・丸善インテックアリーナ大阪11月23日~25日)が開幕する。女子78kg級の世界女王・濵田尚里(自衛隊体育学校)が大会連覇に挑む。
「二刀流」といえば、多くの人がメジャーリーガー・大谷翔平を思い出すのではないだろうか。そんな彼の代名詞でもある「二刀流」だが、柔道界でもとある「二刀流」の柔道家が活躍している。女子78kg級の濵田尚里(28)だ。
小学生の時に柔道をはじめ高校ではインターハイ出場、大学でも度々表彰台に。しかし熱心に打ち込んできた柔道も全国レベルのタイトルを獲ることはなかった。そんな中、大学4年の時に寝技の強化として始めたのが「サンボ」だ。寝技の攻防が激しいこの競技で才能を見出されると、2014年初めて出場したサンボの世界選手権で頂点に。
「サンボでも柔道でも世界選手権で優勝出来たらすごいかなぁ。」
頭の中にぼんやりと浮かんだ夢。大学卒業後も自衛隊体育学校で柔道を続けると、2015年に選抜体重別で優勝、2017年にはグランドスラム東京で初優勝するなど結果を残す。
今年9月アゼルバイジャンで行われた世界選手権で、初出場にして金メダルを獲得。オール一本勝ち、さらにこの日は28歳の誕生日という記念すべき一日となった。
「結構いいかなぁ。両方勝てたのは。」
マイペースで穏やかな彼女らしくはにかみながら「二刀流の快挙」を喜んだ。全日本柔道連盟が導入した選考方法により、世界女王の濵田が今大会で優勝すれば、来年の世界選手権(東京)の代表に内定。東京五輪代表の座がグッと近づく。
「グランドスラムでも勝って次も勝って、一つずつ勝っていって五輪につなげたい。」
"遅咲きの二刀流"は密かに闘志を燃やしている。


