定例社長会見2017年2月
<2016年の振り返りと2017年の抱負>
髙橋社長:昨年は、4K放送や配信に関する変化の兆し、課題などが形になって表れてきた年だったのではないでしょうか。会社全体としての意識も高まってきたと思っています。もともとアニメ事業などライツ部門が相対的に大きい会社なので、その辺りから意識を変えて、地上波、BS波ともに時代に対応していかなくてはいけないと思っております。HUTの低下傾向が続く中、視聴率の点では満足できる一年ではありませんでした。今年は昨年からの変化がさらにいろんな形で表れてくると思います。それに対応するための根幹は、やはり番組コンテンツです。番組の個性をもっと出して行けば、その後の展開にも耐えることができ、認知度も高まっていくのではないでしょうか。また、昨年は本社の移転を大過なく終えることができました。新本社ではワンフロアに様々なセクションが集約され、コミュニケーションが楽になりました。その効果は数字で表されるものではありませんが、情報共有や、活発な議論を通じ、個性ある番組作りに役立てていってほしいと思っています。
<編成関連>
髙橋社長:1月クール第7週までの視聴率は、GH6.6%(同-0.2p)、PT6.2%(同-0.2p)、全日2.9%(前年同期比±0p)と少し苦戦しております。まだまだあげるチャンスはあると思いますし手ごたえを感じている部分もありますので、少しでも土台を固めて4月につなげていきたいです。
今後の番組予定は、2年に1度開催される『スノーボード&フリースタイルスキー世界選手権2017』を一昨年に続き放送します。今年の開催地はスペインで、3月8日(水)~19日(日)で行われます。3月17日(金) 午後8時からは『世界!職人ワゴン』を放送します。日本が誇るあらゆる分野の職人が海外に出かけ、現地の人と交流して職人技で問題を解決していくというものです。
受賞関連では、昨年9月21日(水)、22日(木・祝)に放送した宮部みゆきサスペンス『模倣犯』前編・後編の脚本家、森下直さんが、一般社団法人シナリオ作家協会の第19回「菊島隆三賞」を受賞しました。森下さんにはこれまでも『水曜ミステリー』など多くの作品を手掛けていただいております。映画6作品とテレビ1作品のノミネート7作品の中からの受賞ということで、嬉しく思っております。
Q:間もなく東日本大震災から6年となるが、震災関連の番組放送を予定しているか。
A:『ガイアの夜明け』や『ゆうがたサテライト』など、通常のニュースや番組の中で、震災をテーマにした特集を予定しています。『ガイアの夜明け』はこの3月だけということではなく、これまでも震災をテーマとしたシリーズを続けております。
<営業関連>
髙橋社長:第3四半期は、タイムが前年比+0.5%、スポットが同-2.9%、タイムとスポットの合計では同-0.9%となりました。昨年のトランプ大統領当選の後、世界経済の混乱など不確定要因が多いのではないかと身構えておりましたが、今のところ大きなダメージは出ていません。年度内の営業収入は、なかなか想定通りというわけにはいきませんが、なんとか踏みとどまっていけそうな見通しです。1月までの年度累計は、タイム・スポット合計で+1.1%です。昨年牽引力だったスポットが少し落ちていますが、アニメなどのライツ部門が堅調で、営業が踏ん張りそこにライツが上乗せする形で、本年度の見通しでは営業利益を57億円とみています。新本社関連だけで今年30数億円のコスト増を見込みますが、昨年度の営業利益が72億円ですから、引っ越しの費用増をある程度カバーできたと考えています。
Q:BPOの放送倫理検証委員会が、去年の参院選と都知事選の報道について、量的な公平性よりも質的な公平性が大事などとする意見書を公表しましたが、どのように考えているか。
A:放送メディアが民主主義に欠かせない非常に重要なものであるからこそのご意見だと捉えております。今の選挙報道と憲法を含めた放送法との関係など、放送に対してはっきり物申してくださった。要するに、日本の民主主義のために「もっと頑張れ」と言われた印象です。民放連報道委員長としては、早速報道委員会でも取り上げて様々なご意見をうかがい、民放連の中で周知するために、すでに動き始めております。
Q:アナウンサーの紺野あさ美さんが、正月にプロ野球・東京ヤクルトスワローズの選手と結婚され、3月に退社されることになりましたが。
A:非常にユニークな経歴で、頑張って勉強して大学を卒業し、アナウンサーとして素晴らしい意志の強さを感じていました。通常のアナウンサーの仕事をしながらダンスの番組にも出演しました。彼女以外ではあのような企画は成立しないと思います。そういう意味で独自の輝き方をしてくれていたアナウンサーなので、我々としても今回退社することは残念ですが、ご家庭を優先するということを尊重したことになります。
≪会見者≫
テレビ東京 代表取締役社長 髙橋 雄一
テレビ東京 常務取締役 広報局、グループ戦略室、メディア戦略室担当 廣瀬 和彦
テレビ東京 取締役 編成局、報道局担当 武田康孝
テレビ東京 編成局長 長田 隆
テレビ東京 広報局長 板坂裕之
テレビ東京 広報部長 日比野 壇