定例社長会見2023年10月

2023年10月26日 石川社長10月定例会見

【新ブランドマークについて】
(石川社長)
10月24日、テレビ東京の新しいロゴについてリリースを出しました。
20代、30代を中心としたメンバーに集まってもらい、新しいテレ東の生き方についての議論を、
1年半にわたり重ねてもらいました。その中で出てきたのがこのロゴです。
パ―パス、ミッション、バリューも決めました。正式には11月13日からこのロゴを使う予定です。
テレビ東京だけでなく、グループ企業のロゴも変わります。

(BSテレビ東京 加増社長)
BSテレビ東京もロゴを一新します。バリューと呼ばれます行動指針も決めました。
「マニアックに」「ワンチームで」「突き詰める」というものです。
マニアを唸らせる独自の目線を持ったコンテンツ制作を進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

【テレ東60祭】
(石川社長)
来年4月12日はテレビ東京の開局60周年です。
その半年前の10月からプレ期間ということでいろいろなイベント等を始めます。
11月15日から19日まで横浜赤レンガ倉庫で「テレ東60祭(てれとうろくじゅっさい)」というフェスを開催します。
人気アニメ『SPY×FAMILY』関連では「謎解き付きスタンプラリー」や、フォージャー家の人気声優陣の
トークステージなどを予定しています。
有料のイベントもほとんど完売の状態になっていて、ご迷惑をおかけしている部分もありますが、
前評判は良いと思っています。皆さんもぜひ、足をお運びください。

【ミュージックフェスティバル】
(髙野コンテンツ戦略局長)
「テレ東60祭」の初日、11月15日の午後5時30分から
『テレ東60祭!ミュージックフェスティバル2023~ 一生聞きたい!昭和・平成・令和ヒット曲100連発~』を
生放送します。
MCは田中瞳アナウンサーで、「テレ東60祭」の会場である赤レンガ倉庫を拠点に生中継します。

【編成関連】
23年度10月クール第3週終了時(10月2日~10月22日)の個人全体(ALL)視聴率は、
GH2.9%(前年比-0.3p)、PT2.5%(同-0.4p)、全日1.2%(同±0p)。
裏の局でスポーツイベント等が多かったことなどから視聴率は伸びきれなかったという面がありますが、
10月から始まったいくつかの番組については好調な水準を維持しています。
ドラマ24『きのう何食べた?season2』は初回の視聴率は1.5%でしたが、タイムシフトを合わせた
総合視聴率はALLで4.9%でした。
アニメ『SPY×FAMILY』Season2も、ここ3回の平均視聴率は1.5%ですが、総合では6.1%と高い
タイムシフト視聴率となっています。
また、10月29日(日)に日本シリーズ第2戦「オリックス 対 阪神」をテレビ東京が生中継することになりました。
夕方6時半から試合が終わるまで放送します。ご期待ください。

【営業関連】
9月はタイムが前年比-5.4%、スポットが同-6.0%、タイム+スポットで同-5.6%でした。
放送収入については依然厳しい状態が続いています。

【BSテレビ東京 加増社長】
11月の2つの特別番組についてご案内します。
一つ目は、読書の秋に本好きのための特番『あの本、読みました?』を4週連続で放送します。
MCは俳優の鈴木保奈美さん、アシスタントは元乃木坂46の山崎怜奈さんです。
「明日読みたくなる新たな1冊」を見つけるヒントになるような情報番組にしたいと考えています。
鈴木さんは大の本好きで自らエッセイも書かれる方。吉本ばななさんや、若者から支持されている
島本理生さんなどとの対談コーナーもあります。
二つ目は、11月29日に「いい肉の日」ということで、『いい肉・夢気分』という番組を今年も放送します。
花田虎上さんをメインに、こよなく肉を愛する"肉とも"である照英さん、餅田コシヒカリさんをゲストに迎えて
牛、豚、鶏を食べ尽くすという面白い番組にしていきたいと思っています。
また、BSテレ東では、土曜夜9時に『たそがれ優作』というドラマを始めました。
現代版の寅さんのような話なのですが、雑誌等で非常に好評をいただいています。

Q:NHKの中期経営計画の受け止めは。
(石川社長)
一つは民放とNHKの二元体制を維持していくということで、我々と協力してやっていくということが改めて入っています。
そのほかいろいろな「共同利用型モデル」の導入やブロードバンド代替など、きちんと経済性が維持できるということであれば
我々としても協力してやっていきたいと考えています。


【旧ジャニーズ事務所関連の報道や取引関係についての検証報告】
(石川社長)
旧ジャニーズ事務所関連の報道と取引関係について、社内調査をしてきましたので、この場を借りてその報告をさせていただきます。
今回の調査は、8月に旧ジャニーズ事務所の「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書が出て、
いくつかの指摘があった中に「マスメディアの沈黙」という指摘がありました。
私達が、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏による性加害問題についてきちんと報道してこなかったことが、
ジャニー氏による性加害を継続させることになったのではないかというご指摘でした。
我々もこの指摘を受け止めて社内調査をやってきました。8月末から現役社員およびOB 130人余りにアンケートや
聞き取り調査をして、今回この調査報告書をまとめました。
調査を担当した法務統括の小沢常務から報告させていただきます。

※小沢常務が「旧ジャニーズ事務所関連の報道や取引関係についての検証報告」を説明
※石川社長が「当社コメント(会社見解)」を説明

Q:この調査結果の中に、旧ジャニーズ事務所の関係者から現場で圧力を受けたというようなエピソードなども散見されるが、
どのように受け止めているか。
(石川社長)
報道の現場が圧力を受け、それによって報道しなかったとか、記事がねじ曲がったというようなことはありません。
また、番組制作の現場では、様々な事務所との間でも、ある程度そういうやり取り(検証報告に記載されているやり取り)は
ありますが、通常の出演交渉の範囲内の話と考えています。

Q:今後旧ジャニーズ事務所との向き合い方、タレント起用などの方針は?
我々は旧ジャニーズ事務所側に4回にわたり、いろいろな改善要望を出しております。
これがきちんと実行されて、実効性のあるものが確認できるまでは、現在契約している所属タレントの方については
契約を継続しておりますが、新規の契約については見合わせるスタンスです。

Q:ジャニーズ事務所の2回目の記者会見の後に、テレビ東京は質問書をジャニーズ事務所に出したと思いますが、
先方から回答なり、反応は。
(長田常務)
10月2日の旧ジャニーズ事務所の会見を受けて、10月3日に石川社長名で先方の東山社長宛に質問書を出しました。
それにつきましては昨日、10月25日に回答をいただいています。内容はまだ弊社内で精査中です。

Q:「編成、制作では事務所の意向を尊重したり、共演者の選定で一定の譲歩をした方が得策と考えたりした場面があった」
という具体例が検証報告書に出ていますが、一定の譲歩とは例えばどういうことでしょうか。
(長田常務)
先方から、いわゆるキャスティング等における要望というのは出てきますので、それに対して一定の部分を
受け入れるということもあったと思います。そういう意味で譲歩という形で表明しています。

Q:例えばジャニーズ事務所のタレントAと一緒にBを出せとか、あるいは他の事務所のCは出すなとか、
そういうことですか。
いろいろなやり取りが現場間でもありますので、番組の内容を歪めない、損ねないことを大前提に、
受け入れるところを譲歩して、受け入れることがあったということです。あくまで通常のビジネス慣行の一環として
受け止められる範囲でのやり取りであったと認識しております。

Q:所属タレントがハワイで開くコンサートへ招待されたとの記述があるが、これは嵐の周年のコンサートのことと思うが、
間違いないか。
(長田常務)
間違いございません。

Q:ハワイへの旅費や滞在費はジャニーズ事務所持ちだったのか。
テレビ東京からは2名が招待された形になっております。航空料金と宿泊費についてはジャニーズ事務所さんが
ご負担されたと認識しております。

Q:10月2日の会見を受けて旧ジャニーズ事務所に出した申し入れに、昨日返事があったとのことだが、
こういうところをクリアにすると新たに起用ができるとか、ポイントとなるところをどう見ているのか。
(石川社長)
我々としてはガバナンスの確立や、補償の実施などを求めているわけですが、この前の記者会見でも
そういうことはやるとおっしゃっています。ただ実態的にどういうふうにおやりになるかまだ見えていない段階です。

Q:旧ジャニーズ事務所の2度目の会見以降、退所であるとか、独立するということを宣言されるタレントさんが
でてきている。今後、個人として契約する可能性はあるか。
(長田常務)
可能性としてはあります。


<出席者>
テレビ東京 代表取締役社長 石川 一郎
BSテレビ東京 代表取締役社長 加増 良弘
テレビ東京 常務取締役 小沢 武史
テレビ東京 常務取締役 長田 隆
テレビ東京 常務取締役 平岡 利介
テレビ東京 コンテンツ戦略局長 髙野 学

テレビ東京 経営企画局長 加藤 仁
テレビ東京 経営企画局次長 兼 広報・IR部長 川口 尚宏