開運!なんでも鑑定団

毎週火曜 夜8時54分放送 BSテレ東 毎週木曜日夜7時55分放送

2016年3月29日放送

木村武山の屏風

木村武山の屏風
鑑定依頼人 高橋幸恵さん
鑑定士 田中大
ジャンル 日本画
本人評価額 ¥ 1,000,000
エピソード 保育士をしている高橋さんの趣味は切り絵で、出来上がった作品は子供達に大人気。お宝は木村武山の屏風。40年以上前、父が友人から借金のカタとして受け取ったもの。父が亡くなってからは納戸にしまいっぱなしで存在も忘れていたが、去年、納戸の床が抜けて改築した際久しぶりに発見した。改めて見るととてもキレイなので高価ではと期待している。
OPEN THE PRICE

鑑定士総評

名品。木村武山は大正5年に奈良の観心寺に赴き、如意輪観音坐像を見て非常に感銘を受け、その後仏画に専念するようになる。依頼品に描かれた天女も非常に仏画的なものになっている。例えば仏を供養するために撒く「散華(さんげ)」が舞っており、それによって天女が浮遊しているさまを見事に演出しているのだが、仏画で使う伝統的な彩色の仕方をしている。繧繝彩色(うんげんさいしき)と呼ばれるが、濃い部分、少し濃い部分、薄い部分というようにぼかしを入れずに描き分けている。そして天女自身は、まさしく仏画の視点から自然に武山の手によって天女になっていった。また、松の向こうに富士山が描かれている。この描き方は横山大観、菱田春草が描くのとまさに同じような富士山で、院展の創生期のメンバーとしての描き方。落款を見るとこれは典型的な“左武山”。左手で描くようになってからのサイン。実はこの「羽衣」は他にも作例がある。その一つである成田山新勝寺の襖絵を描いているとき(昭和12年)脳溢血になり、翌年に復帰した。依頼品はその襖絵「天人奏楽」と静岡県立美術館所蔵の「羽衣」、その間くらいの昭和13~14年前後の作品ではないかと推測できる。状態が良く、ずっとしまいっ放しだったのがかえってよかったかもしれない。奇跡に近いこと。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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