開運!なんでも鑑定団

2016年9月27日放送

朝倉文夫のブロンズ像

朝倉文夫のブロンズ像
鑑定依頼人 首藤優作さん
鑑定士 大熊敏之
ジャンル 西洋画・彫刻
本人評価額 ¥ 1,000,000
エピソード 依頼人は大正6年創業の老舗旅館「大丸旅館」6代目社長。一番の自慢は高濃度の炭酸ガスが含まれているラムネ温泉。血行を促進し高血圧症やアトピー性皮膚炎に効果があると言われている。お宝は、骨董好きの父が購入したもの。先代社長の父は地元・竹田市に縁のあるものと聞くや勧められるままに何でも買ってきてしまい、それを旅館中に飾って楽しんでいる。今回のお宝は、特に父のお気に入りだが、旅館の中ではなく、誰の目にも付かない社員寮の外壁に飾っている。もし価値のある物であれば、お客さんに見てもらえるような場所に飾りたい。
OPEN THE PRICE

鑑定士総評

名作にして大珍品。第5回文展出品作「産後の猫」の原型から、戦争が終わった後に直接抜かれたもの。戦時中は金属の供出が行われたので、朝倉の作品もだいぶ失われた。昭和29年に初めて大きな回顧展が開かれたのだが、その準備として昭和20年代、金属がまだ十分国内に行き渡っていない時から自ら鋳造を始めていたのではないか。通常ブロンズというのは銅と錫の合金(青銅)なのだが、依頼品には不純物が混じっていて、その中に鉄分も混じっているのではないか。それだけ不純物があると今度は“湯流れ”といって型に入れたときに、十分きれいに金属が型の隙間に行き渡らないのだが、依頼品は上手に行き渡っている。これは朝倉が自ら手掛けたとしか考えられない。そしてへら跡が残っており、ということは原型から起こしたとしか考えられない。朝倉の猫の最高傑作は「吊された猫」、そして依頼品の「産後の猫」。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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