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2020年1月7日放送
織部焼の茶碗
| 鑑定依頼人 | 谷村延脩さん |
|---|---|
| 鑑定士 | 中島誠之助 |
| ジャンル | 焼き物・茶道具 |
| 本人評価額 | ¥ 5,000,000 |
| エピソード | ここ数年、次々と友人が他界するので、することがなく一日中新聞を読んでいる。健康のために気をつけていることは特にないが、母が茶道教授だったので、子供の頃から1日1杯抹茶を飲んでいる。お宝は亡母が大切にしていたもの。母がいつ、どのような経緯で入手したかは聞いていないが、60年前、母が催した茶会でこのお宝を使用したところ、県外から来た高名な骨董商から是非とも売って欲しいと頼まれた。大事なものだからと断ったが、翌日もやって来て「言い値を支払うので売ってくれ」と嘆願された。しかしそれも断った。今になって、あれほど骨董商が欲しがったこのお宝はどれくらい価値があるのか気になり、夜も眠れない。 |
桃山時代に作られた黒織部の茶碗。成形後に両手の平で軽く押しつぶして歪ませている。沓茶碗といって織部によって作られた新しい形。しっとりとツヤのある発色でいくぶん茶がかっている。白抜きをしたところに白い釉薬をかけて二重掛けになっている。その様子が立体感をもたらしている。格子模様の中に点とバツが交互に描かれている。何の意味かはわからない。緊張して茶碗を手に取った時にふっと和む、遊びの世界を織部は与えている。口に太い帯がぐるっと回っている。中を覗くと広々と宇宙が広がっていて、見込みに鏡と呼ばれる茶溜まりがあり、真ん丸でくっきりとしている。二重高台で、形を見ると岐阜県土岐市の元屋敷窯で作られたものと断定できる。
※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。
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