ACL再開 アジア王座へ横浜Mと神戸は好発進 F東京は黒星でいきなり正念場

サッカー

2020.11.27

201125-ACLマリノスx上港戦① 得点後の天野純選手 マリノス提供.jpg
得点後の天野純 (c)Y.F.M.

 アジアのクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が、新型コロナウィルス感染流行の影響による約9カ月の中断を経てカタールのドーハでの集中開催で再開。Jリーグ王者の横浜F・マリノスとヴィッセル神戸は再開初戦でそれぞれ中国勢に勝利して白星スタートを切ったが、FC東京は中国の上海申花に敗れて厳しいスタートとなり、11月27日には同じ相手と決勝トーナメント進出の望みをかけた一戦に臨む。

 ACL再開後の初戦で日本勢の明暗が分かれた。

 Jリーグを制して2014年大会以来の出場となるマリノスは、中断まで2戦2勝の成績でH組首位に立ち、消化試合の関係で19日に今季ACL初戦をスタートさせた上海上港と25日に対戦。2017年にベスト4、昨年は2度目のベスト8入りの上港に、MF天野純選手の終了間際のゴールで1-0の勝利を収めた。

 元ブラジル代表のFWフッキ選手やMFオスカル選手を擁した上港を相手に、マリノスはチャンスを作りながら決められない展開が続くと、後半半ばから攻勢に出た相手に守備に回る時間が増えた。

 後半35分、交代出場のDF松原健選手がペナルティボックス左で相手を倒したとしてPKの判定に。アンジェ・ポステコグルー監督が思わず頭を抱えた決定的場面だったが、「この日のために準備してきた。焦りはなかった」というGKオビ・パウエル・オビンナ選手がオスカル選手のキックを右手でブロック。この危機を切り抜けた。

 これで流れを引き戻し、勢いを得たマリノスは再び攻撃を仕掛け、試合終了直前にDF高野遼選手が左サイド深くからクロスを送り、MF仲川輝人選手が頭で狙う。これは相手GKに阻止されたが、リバウンドに鋭く反応した天野選手が蹴り込み、チームは勝点3を手にした。

交代出場3選手による連携で生み出した得点だったが、天野選手は自らのゴールよりも、「オビがPKを止めてくれて流れが変わった」と22歳若手GKのビッグセーブを喜んだ。

 ポステコグルー監督は、「重要な勝ちだ。選手たちは最後まで勝利を求めて戦う、我々のサッカーの一部を見せた。誇りに思う」と安堵の表情を浮かべた。

 この結果、3戦3勝のマリノスはH組首位をキープ。勝点6で2位の上港との28日の第2戦で引き分け以上であれば、全北現代(韓国)、シドニーFC(オーストラリア)との対戦を待たずにグループステージ突破が決まる。


取材・文:木ノ原句望