浦和レッズの再生に乗り出すロドリゲス新監督「楽しんでもらえるサッカーを」

サッカー

2021.1.20

浦和ロドリゲス新監督 2021-0117.JPG
浦和レッズ リカルド・ロドリゲス新監督 (c)浦和レッズ

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス新監督が就任会見に臨み、自身初のJ1シーズンを前に「チームのアイデンティティを持って戦い、見ている人に楽しんでもらえるサッカーをしたい」と語り、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を目指すチームの再生に自信と強い意欲を示した。

 浦和のJ1リーグでのここ2シーズンの成績は芳しくなかった。昨年は18チーム中10位、一昨年はACLでは決勝進出をしたもののJ1では14位。その前4シーズンでは、7位だった2017年を除いて常に上位5本の指に入り、2度目の優勝を遂げた2017年のACLを含めて、ルヴァンカップや天皇杯で優勝や準優勝という成績を挙げていただけに、この2シーズンの物足りなさが目立つ。

その流れから抜け出して再び上昇気流に乗るために、浦和が今シーズン新たに迎えたのがリカルド・ロドリゲス監督だ。

 スペイン出身の46歳は昨シーズン、徳島ヴォルティスをJ2優勝で7年ぶりのJ1復帰へ導いた。それを置き土産に4年間指揮を執った徳島を離れ、浦和で自身初のJ1リーグでの戦いに挑む。

 オンラインで行われた1月17日の就任会見でロドリゲス新監督は、「攻撃的に相手を押し込んで、見ている方々が常に楽しんでくれる戦いをしたい」と語った。

徳島が昨シーズンに見せたような好守にアグレッシブなサッカーが信条だ。徳島では相手を追い込み、ボールを奪うとスピード感のある攻撃に転じる、一体感溢れる展開を見せて相手を翻弄した。

成績も1年目の2017年は7位。J1昇格プレーオフ進出を勝点1差で逃し、2018年こそ11位と中位に順位を下げたが、2019年には4位でプレーオフへ進出。昇格こそならなかったが、昨季2020年に優勝で目標を達成した。

ロドリゲス新監督は新天地での目標について、「良い試合をすること。ファンを楽しませるために、たくさんのゴールを挙げて試合に勝つ。どの試合でも勝つつもりで戦っていく」と話したが、指揮官が求めているのはそれだけではない。「チームが団結して進み、アイデンティティを持って戦うこと」が大事だと説く。

サウジアラビアU-17代表やタイリーグのクラブを率いた経験もあるロドリゲス監督は、「大事なのはどういうサッカーをしたいか、アイデアを明確に持つこと」と話し、対戦相手の狙いを読み取って攻撃や守備を考えることが重要だと指摘。3バックや4バックなどのプレーシステムは、手にしている選手の組み合わせで決まるものという考え方も披露した。

一般に、新たなチームでサッカースタイルの構築には時間がかかるものだ。だが、ロドリゲス監督は「徳島での1試合目で、やりたいサッカーをある程度見せることができたと思っている」と話し、選手の入れ替わりがあっても目指すサッカーを毎年見せることができたと振り返った。

「レッズには素晴らしいクオリティを持った選手がたくさんいる。やりたいこと、やっていくべきことは必ずできる」と話し、「レッズが良かった時期をさらに超えていけるような、素晴らしいサッカーをしたい」と意気込んでいる。


取材・文:木ノ原句望