女子52キロ級 阿部詩 進化を止めない怪物が悲願の兄妹金メダルに挑む【五輪柔道】

柔道

2021.7.24

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阿部詩 Photo:Sachiko Hotaka

「五輪という舞台は初めて。いつものように準備していいのか否か。出てみないと分からない状況ですけど、普段通りの試合ができるように準備しています」

 7月25日、女子52キロ級の阿部詩(日体大)は男子66キロ級代表で実兄の阿部一二三(パーク24)とともに日本武道館の畳に立つ。

中学1年の2013年に決まった東京五輪。すでに年齢を逆算して「20歳で東京五輪に出る」と思い描いていた。ただ、その頃は「兄と一緒に」という思いはほとんどなかったと振り返る。

「兄が先に活躍している中で、追いかけてやっと同じ舞台に立てた感じがします」

 取材を受けるたびに兄の質問ばかり受けるが、イヤだと思ったことはない。「兄妹で頑張っていることは事実」と一二三の妹であることを誇りに思っているからだ。

 もちろん目標は兄妹揃っての金メダル。「兄妹同日優勝は初になると思うので、そこを目指してふたりで覚悟を持って試合に臨みたい」 

阿部は2回戦から登場。組み合わせではリオ五輪金メダリストのケルメンディ(コソボ)や2019年のグランドスラム大阪で黒星を喫したブシャール(フランス)とは反対の山に入り、決勝まで対戦しない組み合わせだ。

得意の袖釣込腰をはじめとする担ぎ技、さらにコロナ禍で足技に磨きをかけるなど進化を止めない「怪物」が悲願の兄妹優勝を目指す。