かつて”和製ブアカーオ”と呼ばれていた男が、異国の地で15カ月ぶりの再起戦に挑む

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2020.10.15

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ようやく格闘技イベントが再開されたシンガポールで、10月16日、『ONE: REIGN OF DYNASTIES II』が 世界に向けて配信される 。
日本人キックボクサーの秋元皓貴(ひろき)がメインイベントに登場し、ジェン・チェンロン(中国)と激突する。

かつて秋元は日本でキックボクサーとして活動していた時期もあり、19戦全勝(8KO)と無敗のレコードを誇るWBCムエタイ日本フェザー級王者だった。ニックネームは和製ブアカーオ。2015年には空手家に転向し、JFKO全日本王者にもなっている。

2018年にはONE Championshipが開催したトライアウトに合格。キックの世界にUターンするとともに、シンガポールの「EVOLVE Fight Team」を拠点に活動することになった。

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秋元は「もうシンガポールに来てから2年近くなる」と振り返る。
「生活の方はだいぶ慣れた感じがします。ただ、英会話の方はあまり(赤面)。聞き取りの方はかなりできるようになったと思いますけどね」

途中から妻と産まれたばかりの長女を呼び寄せ、家族で生活している。「娘は2歳ちょっとになりました。留守中にはよく僕の(動きの)真似をしているみたい」

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周囲の期待に応えるかのように、秋元はフライ級戦線で活躍。最近タイトルマッチに出場したジョシュ・トナー(オーストラリア)からも勝利を奪っている。

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これまでONEでの戦績は2勝1敗。ONEでは生涯初の黒星を喫した。今年2月にはONEではフライ級とバンタム級の中間にあたる63.5㎏契約でマレーシアの選手との一戦がマッチアップされていたが、自身のケガによってキャンセルになってしまった。よって実戦の舞台は昨年7月以来15カ月ぶりで、初めてのONEバンタム級(65.8㎏以下)での一戦となるが、秋元は「楽しみでしかない」と不敵に微笑む。

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グローブを交わすのは、ジャン・チェンロン(中国)。昨年12月にはアラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)と王座を争った強豪だ。チェンロンは現在バンタム級3位にランクインしているだけに、秋元は「勝って、バンタム級のランキングに入り、タイトル戦線に食い込みたい」と意気込む。
「すごくタフな印象だけど、練習していく中で倒せそうな技も出てきた。3ラウンドフルでバチバチにやることを覚悟しつつ、どこかのタイミングで倒しにいけたらと思っています」

復帰戦でチャンスを掴めるか。

(スポーツライター 布施鋼治)