日本代表 MF遠藤航 ブンデスリーガ屈指のデュエルの強さで勝利を目指す
日本代表 遠藤航(c)JFA
サッカー日本代表は11月13日深夜、オーストリアのグラーツでの国際親善試合でパナマ代表と対戦するが、MF遠藤航選手(シュツットガルト)はドイツのブンデスリーガで存在感を示しているプレーでチームに貢献したいと意気込んでいる。念頭にあるのは、ワールドカップでの日本の勝利だ。
「ワールドカップで勝っていくには、アフリカ勢や中南米相手に勝っていかないといけない。非常に楽しみにしている」パナマ代表戦を翌日に控えた12日、オンライン取材で遠藤選手はそう言った。
10月のオランダ遠征では第2戦のコートジボワール戦にフル出場。ボランチとして好プレーでチームを引き締め、終了間際には、交代出場のDF植田直通選手(ベールスホット)が決めた決勝点の起点となるFKを獲得した。
中盤で相手の攻撃の芽を摘んで守備を固め、時には攻撃にも絡み、チームを攻守で支えている。特に屈強な相手にも当たり負けしないフィジカルと、1対1でのデュエルの強さは秀逸。昨季は1部昇格に貢献し、今季のブンデスリーガでは、勝利したデュエル数でここまで7試合で116回をマーク。リーグ単独トップで、チームは8位に付けている。
「そんな数字が出ているとは知らなかったし、まさか上位争いをするとは思っていなかった」と遠藤選手は笑う。だが今では「そこで1位を獲ることを目標にやっている。シーズンが終わった時にそこにいられるようにしたい」と思うようになったという。
ブンデスリーガのデュエル1位は、ボランチとしての能力の高さを示すバロメーターの一つでもある。Jリーグでは湘南や浦和でプレーしたが、センターバックでのプレーが多く、2018年にベルギーのシントトロイデンへ移籍して中盤でのプレーに定着して以降、本領発揮となった。
1対1の球際での戦いでは、「あまり駆け引きせずに、しっかり相手に当たりに行って、いかにボールを奪えるか」を意識しているそうで、常にボール保持者や相手や味方のポジショニングを確認して、自らのポジショニングを図っているという。
「今のプレーをコンスタントに続けることが大事」と話す27歳MFは、「アプローチスピードも良くなってきていると思う」と手ごたえを感じている。念頭にあるのは、2022年ワールドカップでのベスト8入りという日本代表が目指している目標と成功で、そのために何が必要かという考えだ。
「個人がいかにワールドカップへ向けて成長できるかが一番の肝になる」と遠藤選手。「チームのレベルを上げるためには、個人で強豪相手に1対1でしっかり競り勝ってるような選手を揃えることが、ワールドカップで結果を残すための近道になると思っている」と語る。
日本代表のボランチには、ペアを組むことが多いMF柴崎岳選手(レガネス)のほかにも、MF橋本拳人選手(ロストフ)が台頭。先月のカメルーン代表との第1戦で先発した、五輪年代のDF中山雄太選手(ズヴォレ)もいる。
遠藤選手は、「非常にいいライバルがいると思っていて、チームにとってはすごくポジティブ。誰が出ても遜色のないようにできるのが理想だと個人的には思っている」と語る。
「全員、特長は違うが、しっかり同じレベルでプレーし続けることが大事。ペアが変わったときにお互いの良さを出せることが大事だし、自分の良さを最大限出すことにはこだわるべきだと思っている」と話した。
13日に対戦するパナマ代表は今年の夏に監督が交代し、バルセロナやビジャレアルでプレーしたトーマス・クリスチャンセン監督が指揮を執る。新体制初戦となった10月のコスタリカ代表との2連戦は、アウェイでFIFAランク50位と、77位のパナマより上に付けている相手に欧州組不在で2連勝した。今回は欧州組を多く加えた布陣となる。
FIFAランク27位の日本は、その後、18日早朝(現地時間17日夜)にFIFAランク11位でワールドカップではベスト16の常連でもあるメキシコ代表と対戦する。
遠藤選手は、「非常に良い相手と対戦できる。前回に引き続いて結果にこだわりたい」と語り、激しく戦う姿勢を貫くつもりだ。
取材・文:木ノ原句望