なでしこジャパン、20日開幕の女子W杯で世界上位復帰に挑む!
2023.7.20
なでしこジャパン 写真:JFA/アフロ
なでしこジャパン日本女子代表が、オーストラリアとニュージーランドの共催で7月20日に開幕する女子ワールドカップ(W杯)の舞台に立つ。
9回目で32チームに拡大された大会で、2011年大会以来の優勝を目指す日本がどんな戦いを見せてくれるのか。22日、ザンビア代表とニュージーランドで初戦を迎える。
女子大会としては初の南半球での開催となった今回、2011年ドイツ大会で初優勝を遂げ、2015年カナダ大会では準優勝したなでしこジャパンは、ニュージーランドを拠点に戦い、8月20日にオーストラリアのシドニーで行われる決勝を目指す。
出場全32チームが8組に分かれて1回戦総当たりで対戦。
グループCの日本は22日にハミルトンでザンビア代表、26日にダニーデンでコスタリカ代表、31日にスペイン代表と対戦。2位までに入ればノックアウトステージ進出となる。
その後もラウンド16、準々決勝、準決勝までニュージーランドで戦い、決勝と3位決定戦でオーストラリアに場所を移すことになる。
日本は2021年10月から指揮を執る池田太監督の下、6月27日から千葉の幕張と7月10日から仙台で合宿を実施。14日には仙台でW杯出場国のパナマ代表と本番前最後の強化試合に臨み、5-0で勝利を収めた。
前半33分に清水梨沙が先制、4分後に長谷川唯が追加点を挙げて前半を2-0で折り返すと、後半60分に19歳の藤野あおばが初ゴールをマーク。その直後に長谷川が自身2点目でリードを広げると、試合終了間際には南萌華が5点目を決めた。
清水の得点は、相手の攻め上がりに対応した熊谷が長谷川にボールを預け、そこから右前方のスペースへ大きく展開。走り込んだ清水が右足を合わせてゴールネットを揺らした。
2点目は遠藤純と宮澤ひなたが左サイドで崩して田中美南へパス。田中が出したスルーボールに、長谷川がペナルティエリア左から技ありのボールタッチで決めた。
3点目、4点目も左サイドの仕掛けからで、3点目は後半から遠藤に代わって出場した清家貴子のパスに左サイドを攻め込んだ宮澤がマイナスのボールを折り返し、ニアサイドに入った植木理子がスルー。これをゴール正面で受けた藤野が右足を振った。
4点目は宮澤からのボールを清家が、前線に顔を出した長谷川へパス。フリーで受けた長谷川が得点した。
さらに5点目はFKを起点に相手GKのクリアボールを浜野まいか、高橋はな、という交代出場の二人がつないで、ゴール前に上がっていた南がフィニッシュ。
大きなサイドチェンジやパスワークでの崩し、FKの流れからなどバリエーションに富んだ形で得点に結びつけた。
昨年のU-20女子W杯では日本の準優勝に貢献し、今回フル代表10戦目で初ゴールを決めた藤野は、「早く決めたいという気持ちと、決められていない焦りというのがあったので、今日決めることができて、ほっとする気持ちも少しある」と、あどけなさの残る笑顔を見せた。
長谷川は、「シュートを打つことで何かが起きる。本大会でもどんどん狙っていくべきだと改めて思った。裏を狙う形はいままでなかった。本大会前に出せたのがよかった」と話したが、「修正点もたくさんある。試合のビデオを見て細かいところを修正していきたい」と先を見据えた。
守備面では昨年10月のナイジェリア戦での初導入から移行した3バックも、この試合では両ウィングバックやボランチとの連携がスムーズになり、相手のシュートをゼロに抑えた。
「今までは両脇の距離感が悪くて、なかなかプレッシャーに行けなかった」と感じていたという南も、「DFラインで声をかけながら、距離感を修正しながらできている。ゲームのなかで修正できたのはよかった」と手ごたえを口にした。
DF熊谷紗希も「後ろは集中して守れた。自分たちがコントロールしたところでボールを奪えていたというところもあった」と話し、「もっと獲れるところはあった。そこの連携を含めて、フィニッシュの精度は上げていかないといけない」と語った。
チームとして3-4-3での戦い方に自信を深めた様子で、池田監督も試合後に「暑い中で最後までしっかりと集中を切らさずにプレーできたことは良かった。パワーとゲーム感がついてきた。W杯へしっかり向かっていける、成果のある試合になった」と話していた。
試合の翌日、なでしこジャパンはパナマ戦で得た手ごたえを手にニュージーランドへ向かって出発した。今回、女子代表では初めてのチャーター便利用で選手は乗り換えの負担もなく、大会開催地入りした。
今回は昨年のカタールW杯など、長年にわたって主要大会で男子代表チームの選手たちの食事をケアしてきた西芳照シェフも帯同。なでしこジャパンの戦いを側面から支えている。
チームは17日から現地で調整を始めた。 日本の猛暑から南半球の真冬へ、気候の変化も大きいが、池田監督は、現地の寒さを念頭に「コンディション調整に気を遣いながらやりたい」と話していた。
取材・文:木ノ原句望
FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023
■7/22(土) 16:00 KICK OFF
日本 vs ザンビア女子代表
■7/26(水) 14:00 KICK OFF
日本 vs コスタリカ女子代表
■7/31(月) 16:00 KICK OFF
日本 vs スペイン女子代表
※すべて日本時間