ドウデュース 武豊を愛し、武豊に愛されたヒーロー【思い出に残る有馬記念】

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2025.12.26


ドウデュースが優勝(c)SANKEI

今年で70回目を迎える有馬記念が12月28日(日)に開催。それに先駆けてYoutubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では総勢20名のホースマンに「思い出の有馬記念」について深堀り!

その中でも注目すべき名レースをピックアップ。人馬ともに復活を果たし、劇的な勝利を飾った2023年の有馬記念。

■2023年ドウデュース

有馬記念歴代最多タイとなる4勝を記録し、今年も宝塚記念を制したメイショウタバルとのコンビで参戦を予定している競馬界のレジェンド・武豊。

大舞台で何度も勝利を飾った彼が「めちゃくちゃ嬉しかった」と振り返ったのは、ドウデュースで挑んだ2023年の有馬記念だった。

ドウデュースと武豊と言えば、近年稀に見る名コンビ。夏の小倉で迎えたデビュー戦から武豊が手綱を取ると、連戦連勝で朝日杯FSを制覇。

数々のGⅠを制してきた武豊が一度も勝ったことがなかったレースを制し、ドウデュースは2歳王者に輝いた。

3歳になると、皐月賞3着から迎えたダービーで大外一気の末脚を繰り出し、後に世界最強馬と称されるイクイノックスをクビ差凌いで勝利して、世代の頂点に立った。

秋には凱旋門賞に挑戦し、4歳になってからも京都記念を制し、ドバイターフへと駒を進めたが......現地での調教中に左前肢跛行を発症し、レース1日前に無念の出走取り消しに。

ここまで順調だったドウデュースのキャリアはここで初めて暗転した。

リベンジを誓った復帰緒戦として選んだのは天皇賞(秋)。

ここには前年のダービー以来となる最大のライバル・イクイノックスとの一騎打ちが期待されたが......レース当日に武豊が負傷。

急遽戸崎圭太への乗り替わりとなったが、突然のアクシデントに対応しきれず、レースは7着に完敗。

続くジャパンCでも武豊の騎乗は叶わず、再び戸崎とタッグを組んで臨んだが、直線で伸び切れずに4着まで。2戦続けてイクイノックスの後塵を拝することになった。

復帰以来2連敗を喫し、それまでの強さに陰りが見え始めたドウデュース。こうした声を払拭するためには、有馬記念での復活勝利が必須となった。

スターホース同士の叩き合いを力でねじ伏せる

この年の有馬記念はGⅠ馬が8頭エントリー、さらにドウデュースを含めて3世代のダービー馬が揃うといった豪華な顔ぶれに。

どの馬にも勝つチャンスがあるとされた中でドウデュースは単勝5.2倍の2番人気に推された。

秋2戦で見せ場を作ることがほとんどできず、イクイノックスの引き立て役に回るしかなかったが、これまでの2戦と違い、鞍上には最高のパートナーである武豊が帰ってきた。

だからこそ、ファンはドウデュースの復活を信じ、2番人気に支持したのだろう。

そんなファンの願いはゲートが開いてからの150秒後、現実のものとなった。

このレースが引退レースと明言していたタイトルホルダーが逃げ、後続を引き離す形をとると、二冠牝馬スターズオンアースが大外枠からのスタートをものともせずに2番手に付ける積極策。

中団にはこの年の牡馬クラシックを盛り上げたソールオリエンスとタスティエーラが付け、1番人気のジャスティンパレスは最後方にいた。

有力馬がばらばらの位置に付ける中、ドウデュースは後ろから2番目の位置をキープ。

前半1000mを過ぎてもそのポジショニングは変わらなかったが、3コーナーを過ぎるころには外へと持ちだして早めに進出して最後の直線を迎えた。

逃げ粘るタイトルホルダーにスターズオンアースとともに迫ったドウデュースはゴールまで残り200mの地点で3頭が並んでの叩き合う形になったが、武豊の渾身の右鞭に応えるようにドウデュースが先頭でゴールイン。

力でねじ伏せてダービー以来のGⅠタイトルをもぎ取り、復活勝利を果たした。

レース後のインタビューで武豊は「ドウデュースも私も帰ってきました!」と答え、集まったファンは大興奮。ドウデュースを管理する友道康夫調教師もこの時のことを思い出し、「表現できないような気持ち」になったと振り返った。

有馬記念で劇的な復活を遂げたドウデュースは翌年も現役を続け、天皇賞(秋)、ジャパンCを連勝し、惜しまれつつ現役を引退したが......今もなお、あの時の激走が忘れられないというファンは多いことだろう。


■文/福嶌 弘

※Youtubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では配信限定コンテンツ「ホースマンたちの思い出に残るジャパンカップは?」を配信中!

競馬界のレジェンド・武豊や調教師試験に合格したばかりの和田竜二、そして池江泰寿調教師や前川恭子調教師など総勢20名のホースマンが思い出の有馬記念について語ってくれました。詳細はこの動画をチェック!

URL:https://youtu.be/rlODKKM37WQ

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