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2019.08.30

【Tリーグ】シーズン開幕!水谷・張本擁する初代王者KM東京が初戦白星スタート

木下マイスター東京 (c)T.LEAGUE


卓球の「ノジマTリーグ2019-2020」が8月29日、アリーナ立川立飛で開幕した。オープニングゲームの対戦カードは昨シーズン優勝した初代王者・木下マイスター東京(KM東京)と2位の岡山リベッツ(岡山)。最終のビクトリーマッチまでもつれた激戦に詰めかけた2,115人のファンが熱狂した。

リーグ初年度の両国国技館ほどではないが、今年もオープニングセレモニーは暗転させた会場に光と音を駆使したきらびやかな演出が取り入れ、開幕ムードを盛り上げた。オープニングゲームを飾ったのは第1マッチの張本智和/丹羽孝希(KM東京)と上田仁/森薗政崇(岡山)のダブルスだ。

上田仁/森薗政崇 (c)T.LEAGUE


世界ランクに見る実力では5位の張本と10位の丹羽が勝るが、上田/森薗は昨シーズン、最多勝をマークしベストペア賞に輝いたダブルス巧者。このどちらに転ぶか分からない両ペアの対戦は第1ゲームを張本/丹羽、第2ゲームを上田/森薗が奪う互角の展開で、6-6から始まる第3ゲームに突入した。その結果、ベストペア賞の底力を見せた上田/森薗が11-9で勝利。ゲームカウント2-1(Tリーグのダブルスは3ゲームマッチ)で岡山が第1マッチを制し、チームの要であるダブルスでの先行に成功した。

第2マッチは水谷隼と吉村和弘の対戦。2人は2週前のブルガリアオープン男子シングルス1回戦で対戦したばかりで、その時は水谷がストレート勝ちを収めている。吉村にとっては分の良くない相手。そうして始まった試合はフォアハンドをはじめとする水谷のプレーが冴え、吉村が押されるワンサイドゲームに。結果はまたしても水谷のストレート勝ちで、第2マッチはKM東京が奪い返した。

 第3マッチはベテランカットマンのホウ・エイチョウ(KM東京)の登場だ。昨シーズン2月の試合からTリーグに合流し、優勝がかかっていたチームの連敗ストップに貢献した立役者。これを迎え撃つのはTリーグ初参戦の町飛鳥。

今年、実業団チームのシチズン時計を退社しプロ転向した選手で、今年1月の全日本選手権男子シングルスベスト8の実力を持つ。もともとカット打ちが上手い町は前半からホウの独特なカットに上手く対応し、特にホウの特技であるフォアハンドのカーブロングのミスを誘った。しかし、後半はホウが粘り勝ち。ゲームカウント3-1でKM東京がマッチカウント2-1とリードした。

 続く第4マッチは水谷とともにKM東京の2トップとしてチームをけん引する張本が森薗と対戦。世界ランク56位の森薗はこれまで張本に勝ったことがなく、張本優勢は歴然だった。ところが得意のバックハンドにミスを連発し、いまひとつリズムをつかめない張本に対し、多彩な攻撃を仕掛け、珍しくしゃがみ込みサーブまで見せた森薗が主導権を握り、試合は最終ゲームに突入。6-6から始まる最終の第5ゲーム(Tリーグのシングルスは5ゲームマッチ)は9-9で並ぶ大接戦の末、先にマッチポイントを握った森薗が格上の張本から初勝利を挙げた。これでマッチカウントは2-2となり、勝負はわずか1ゲームで決するビクトリーマッチへともつれ込んだ。

森薗政崇 (c)T.LEAGUE


ちなみにこの第4マッチでは、Tリーグが今シーズンから導入した「リプレーチャレンジ」によるビデオ判定が初めて機能した。張本のレシーブがエッジという判定に対し、岡山の白神宏佑監督がリプレーチャレンジを要求。ビデオ映像は大型スクリーンで会場にも繰り返し流され、その結果、ジャッジは覆らずエッジと正式判定された。

 注目のビクトリーマッチは水谷と上田のキャプテン対決。この対戦もまた手に汗握る激戦となったが、終始調子の良いフォアハンドの強打を繰り出し、華麗なプレーを見せた水谷が上田の猛追を一蹴し、11-6で勝利。約3時間におよぶオープニングゲームに決着をつけ、初代王者のKM東京に開幕戦白星をもたらした。

水谷隼 (c)T.LEAGUE


 試合を終えた水谷は「今、開放感でいっぱいです。ヴィクトリーマッチは本当に胃が痛い」と苦笑いしながら何とも言えない充実した表情。試合前日にはプロレス観戦を楽しんだとも話し、ほぼ満員になったTリーグ開幕戦と重ね、「これだけ大勢の観客の前で試合をすることがワールドツアーでは絶対にないので、声援も会場の雰囲気もすごく刺激になった。(昨日はプロレスを観て)リングに立っている選手がすごくうらやましく感じたが、今日は自分もリングに立っているような気分になれた」とTリーグ2季目を迎えた喜びをあらわにした。

 一方、岡山では張本から大金星を挙げた森薗も「久々に卓球が楽しく感じた」と明るい表情だ。結果が伴わなかったワールドツアー・ブルガリアオープン、チェコオープンの2連戦を振り返り、「状態が悪い中で自分なりに必死にやったが、ナショナルチームの指導陣からお叱りを受けた。

自分の卓球にすごく自信がなくて、何をどうしたらいいか分からない状況が長く続いている」と苦しい胸の内を明かしながら、張本戦での勝因について、「僕の持ち味であるチキータから入っても、最近は大して点数が取れていない。競り合うと武器にすがってしまうところがあったが、変わるなら今日しかない思い、最後までフォア前サーブはフォアでレシーブすることを貫いた。サーブ力のなさもあったので、思い切っていろんなサーブを出した。それがうまくハマった」と語った。

 ノジマTリーグ2019-2020開幕戦は30日、女子初代女王の日本生命レッドエルフと昨シーズン2位の木下アビエル神奈川が大阪府立体育館、男子はT.T彩たまと琉球アスティーダがアリーナ立川立飛でシーズン初戦を迎える。

(文=高樹ミナ)


【ノジマTリーグ 2019-2020シーズン<8月29日>】
KM東京 3-2 岡山
張本智和/丹羽孝希 1-2 上田仁/森薗政崇
水谷隼 3-0 吉村和弘
ホウ・エイチョウ 3-1 町飛鳥
張本智和 2-3 森薗政崇
水谷隼 1-0 上田仁




卓球Tリーグ開幕戦
2019-2020シーズン開幕戦をBSテレ東で生中継!

◆女子開幕戦
昨年の覇者・日本生命レッドエルフ×木下アビエル神奈川の開幕戦。昨季MVP早田ひなと日本のキャプテン石川佳純が火花を散らす
BSテレ東:8月30日(金)18:00~20:48
日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川 ※生中継

番組HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/tleague/

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