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2020.02.20

卓球にも新型肺炎の影響が。中国回避で伊藤・張本ら日本勢は優勝の可能性も【卓球 ハンガリーOP・みどころ】

伊藤美誠 PHOTO:@ITTFWorld

 2020年シーズンのITTFワールドツアー2戦目「ハンガリーオープン」<2月18〜23日/ブダペスト>の本戦が20日にスタートする。

 世界最強の中国は今大会を回避し、現在、カタールのドーハで集合訓練を行っている。中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症の影響だ。2月2日に閉幕したITTFワールドツアー・プラチナ大会のドイツオープン後、中国ナショナルチームは中国に帰国せず、カタールへ向かった。

ITTFワールドツアー・ハンガリーオープン 試合結果

背景には、中国オリンピック委員会から出された異例の通達がある。新型コロナウイルスの感染を避けるため、選手たちの練習拠点を一時的に国外に置くなどの措置を取るよう、各競技のナショナルチームに求めたのだ。

中国卓球協会もITTF(国際卓球連盟)に協力を要請し、カタール卓球協会がこれに協力。練習場やホテルなどを用意し、3月3〜8日にドーハで開催されるワールドツアー・プラチナ大会のカタールオープンまで、中国ナショナルチームの練習環境を整えた。この緊急事態によって中国が出場せず、さらに韓国トップ選手も出場していない。

張本智和 PHOTO:@ITTFWorld

男子シングルスでトップシードの張本智和(木下グループ)は、前戦ドイツオープン1回戦負け(台湾の荘智淵にゲームカウント2-4で敗退)の汚名を返上し、今シーズンツアー初優勝といきたいところ。一戦一戦、油断は禁物だが、とりわけ初戦を突破をした後の2回戦で対戦する可能性が高いグナナセカラン(インド)に注意したい。なにしろグナナセカランは、昨年9月のアジア選手権男子団体準々決勝で、張本がストレート負けした相手だ。

 張本と同じ東京オリンピック日本代表組では丹羽孝希(スヴェンソン)、水谷隼(木下グループ)も出場する。丹羽はドイツのドゥダ、水谷はチェコのシルーチェクと1回戦で対戦する。

 その他、戸上隼輔(野田学園高校)、神巧也(T.T彩たま)、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)の3人が本戦進出を果たしている。

 女子シングルスではトップシードの伊藤美誠(スターツ)が56歳の大ベテラン、ニー・シャーリエン(ルクセンブルク)と1回戦を戦う。19歳の伊藤とは37歳の年の差対決だ。これに伊藤が勝つと、2回戦はペソツカ(ウクライナ)とチャン・リリー(アメリカ)の勝者と対戦することになるが、勢いからすると、2019年女子ワールドカップ銅メダリストで、つい先日もパンアメリカンカップ(2月9日決勝)で銀メダルを獲得したチャン・リリーが勝ると思われる。

 伊藤と同じ東京オリンピック日本代表組では石川佳純(全農)が、中学2年生のカットマン・小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)と1回戦で対戦。今年1月の全日本選手権で女子シングルスベスト8に入った若きホープが、ベテランの石川にどこまで食い下がるか注目だ。勝ち上がった方は2回戦でA.ディアス(プエルトリコ)と長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)の勝者と対戦することになる。

 平野美宇(日本生命)の1回戦の相手はポルトガルのユ・フ。これに勝てば2回戦は、Tリーグのチームメートである陳思羽(台湾)とバトラー(インド)の勝者との対戦が待つ。

 その他、加藤美優(日本ペイントホールディングス)と佐藤瞳(ミキハウス)が本戦から、橋本帆乃香(ミキハウス)と芝田沙季(ミキハウス)が予選から本戦に進出している。

 ダブルスは男子が戸上/宇田ペア、女子は平野/石川ペアが出場する。女子では陳思羽/鄭先知(台湾)ペアと杜凱琹/李皓晴(香港)ペアが強敵だが、平野/石川ペアの優勝は十分にあるだろう。

 さらにミックスダブルスは、水谷/伊藤ペアが優勝候補の筆頭だ。優勝争いをするとすれば、トップシードの黃鎮廷/杜凱琹(香港)ペアか。あるいはパワーで勝るフランチスカ/ソルヤ(ドイツ)ペアも侮れない。

いずれにしても、今年のハンガリーオープンは各種目で日本勢の活躍が期待される大会だ。なお、日本と現地との時差は8時間で、日本が8時間進んでいる。

(文=高樹ミナ)

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