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【五輪卓球・みどころ】水谷隼・伊藤美誠 混合ダブルス金メダルなるか

2021.07.24
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2021.07.24

水谷隼・伊藤美誠 写真:西村尚己/アフロスポーツ

 東京オリンピックがついに幕を開けた。開幕翌日の7月24日から早々に始まる卓球競技は、オリンピックでは今大会から採用された混合ダブルスに水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)の"じゅんみま"ペアが登場。第1シードの許キン/劉詩ブン(中国)に次ぐ第2シードから、オリンピックにおける同種目初の金メダルを狙う。

 競技開始に先駆け21日に行われた組み合わせ抽選会で、水谷/伊藤の1回戦の相手はフェゲルル/ポルカノバ(オーストリア)ペアに決まった。16チームで競う混合ダブルスは初戦を勝つと、翌25日には早くも準々決勝を迎える。水谷/伊藤が準々決勝に進めば、対戦相手は順当ならフランツィスカ/P.ソルヤ(ドイツ)になるだろう。

2人とも体格が良くパワーで押してくるドイツペアに対し、水谷/伊藤は打球の変化や緩急で勝負を仕掛ける変幻自在のタイプ。好ゲームになること必至の見逃せない一戦だ。

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ドイツ代表 フランツィスカ/P.ソルヤ PHOTO:ITTF



 特に伊藤にとって、P.ソルヤはリオ五輪(2016)女子団体準決勝で大逆転された因縁の相手。当時を振り返り「何が起こるか分からないという経験をさせてもらった」と語る伊藤は、敗戦の痛手はほぼ払拭されているというが、26日から始まる女子シングルス(シード選手のため3回戦が初戦)に良いイメージで臨むためにも勝っておきたい相手である。

 ドイツ人ペアに水谷/伊藤が勝った場合、準決勝では第3シードの林イン儒/鄭怡静(台湾)か第6シードのイサンス/チョン・ジヒ(韓国)のいずれかとの対戦が濃厚だろう。どちらのペアも負けず劣らずの強敵で、今年3月、オリンピック前 最後の国際大会となったWTT中東シリーズ・スターコンテンダー ドーハでは、準決勝で水谷/伊藤がイサンス/チョン・ジヒにゲームカウント1-3で敗れている。

また、この大会に中国は出場していなかったものの、林イン儒/鄭怡静が優勝を果たした。

あれから4カ月、伊藤と準備に準備を重ねてきた水谷が、「他のペアと自分たちは真逆。(男子選手の)自分が相手の球威を少しでも軽減できるようなボールを送って、伊藤選手が決めてくれるようアシストできれば負けない」と言う理想の形を作れれば、待望の決勝進出が叶うはずだ。

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中国代表 許昕/劉詩雯 PHOTO:ITTF


決勝へ駒を進めれば対戦相手は十中八九、許キン/劉詩ブンになるだろう。両ペアの対戦成績は4勝0敗で中国人ペアが水谷/伊藤を圧倒している。

さらに。2020年2月のITTFワールドツアー・ドイツオープ以来、1年半近く両者の対戦はないが、例えば水谷/伊藤が2ゲームを先取し王手をかけた2019年のITTFワールドツアー・グランドファイナルのように、先手必勝の形に持ち込めれば勝機は見えてくるだろう。

 7月上旬に行われた2021卓球NIPPONドリームマッチ(日本卓球協会創立90周年記念)で吉村真晴(愛知ダイハツ)/有延大夢(琉球アスティーダ)ペアにストレート負けを喫した際、伊藤は「1ゲーム目からもっと仕掛けていったり、サーブやレシーブももっと思い切りやっていきたい」と反省を口にしたように、試合の立ち上がりから攻めるプレーが鍵を握る。

「混合ダブルスでは金メダルの可能性が高いと思っている。自分が到達していない場所でもあるので金メダルを獲得した景色が見たい」とは水谷が語る注目の混合ダブルス。同郷の幼なじみでもある"じゅんみま"ペアが日本の卓球史に新たな歴史を刻む瞬間を見届けたい。

<混合ダブルス スケジュール>
7月24日(土)9:00~12:45 1回戦
7月25日(日)10:00~12:00 準々決勝/ 20:00~22:00 準決勝
7月26日(月)20:00~22:10 銅メダル決定戦・決勝・表彰式


(文=高樹ミナ)

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