
伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba
東京オリンピック卓球競技<7月24日~8月6日> 6日目の7月29日、女子シングルス3位決定戦で伊藤美誠(第3シード/スターツ)が、ユー・モンユー(第26シード/シンガポール)をゲームカウント4-1で下し、日本女子で初の五輪シングルス銅メダルを獲得した。
ユーはリオ五輪では団体でベスト4に入り、2018年のアジア競技大会の銅メダリストとなった選手で、今大会は準々決勝で石川佳純(全農)を破っている。
過去の戦績では伊藤の7勝1敗と大きく勝ち越す。ユーは準決勝で左のふとももを傷めたとの報道があったが、メダルを確保するためにも勝ちに行きたい試合だった。
しかし第1ゲームはユーが怪我の影響を感じさせない立ち回りで、サーブやラリーでバックを攻めつつ、空いたフォアを突く。伊藤は6-11で先取される。
ユーは2ゲーム目もバックへの長短のサーブで伊藤の出鼻をくじく。だが伊藤もアップダウン系のサーブでエースを取り、8-8の場面ではユーのロングサーブを読んで回り込みスマッシュを決め、そのまま11-8で取り返す。
シンガポール代表 ユー・モンユー
ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。東京五輪を最後に代表引退の可能性があるユーがまた躍動し、切れたツッツキや十分な体勢をつくってのドライブで5-7とされる。しかしここから伊藤がサーブレシーブを武器に、一気の6連続得点で11-7で奪う。
出足ではじめて伊藤らしいリズムが生まれたのが4ゲーム目。チキータとカウンターで押し、浮いた球は強打で仕留めて7-3とする。だがしぶとく返球するユーを前にやがてミスが出て8-7と一点差に迫られ、伊藤が自らタイムアウト。
伊藤は次でフォアサイドに切れるサーブでエースを取り、レシーブでもユーのバックいっぱいを狙って得点。そのまま11-7で奪取する。
メダルまであと1つの第5ゲーム。ユーのボールに対応してきた伊藤が速攻で押し込む。7-2から2点返されたあとも鮮烈なカウンターで逆転の流れを止め、最後はサービスエースで11-6にして取り、銅メダルをもぎ取った。
ロンドンで石川佳純、リオでは福原愛が跳ね返された3位決定戦の壁。それをついに伊藤が突き破り、日本卓球史に残る五輪シングルス銅メダルを獲得した。
伊藤 試合後コメント
ー届きました、メダルです
伊藤:すごく勝てたことはうれしいんですけど、正直悔しい気持ちのほうが大きいかなと思います。
ーやはり前の戦いが尾を引いたということでしょうか
伊藤:そうですね。実際今日まず勝てたことは一番だと思うんですけど、3位決定戦のときも、サーブレシーブはすごくよくなったと思います。ただやっぱり、全体がよくなった状態で試合に臨めなかったので、そこはちょっと悔しい気持ちです。
ー日本中がここまでのがんばりを称えていると思います
伊藤:すごい、負けたあともたくさん励ましてもらって、すごく皆さん明るく接してくれて、実際気持ちを切り替えることは早くできたんですけど、正直勝っても準決勝の悔しい気持ちと、自分がうまく行かなかった気持ちがちょっと残っています。
ーその涙は悔し涙でしょうか
伊藤:はい、悔し涙です。
ーその悔し涙を、次はぜひうれし涙に変えてください
伊藤:ありがとうございます。
【東京オリンピック】
<女子シングルス3位決定戦>
伊藤美誠 4-1 ユー・モンユー(シンガポール)
6-11/11-8/11-7/11-7/11-6
伊藤美誠 Photo:Itaru Chiba

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