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2009年11月9日 放送
「安心・安全・快適」でビジネスに勝つ!
- セコム 社長 原口 兼正(はらぐち・かねまさ)
総資産は1兆円を超え、連結売上高6784億円は、業界二位の ALSOK の2850億円を大きく引き離す。まさにセキュリティ産業界のダントツがセコム。
1962年、「日本警備保障」として設立。人気TVドラマ「ザ・ガードマン」のモデルとなったことでもわかるようにスタートは警備会社だったが、創業者・飯田亮《まこと》の進めた警備の機械化が効を奏し、あっという間に企業や家庭のセキュリティシステムのトップ企業となった。
現在では、医療、情報、保険、不動産等、幅広い事業領域に対し、セコムのミッションとなる3つのキーワード「安心・安全・快適」を軸に多角展開。目標は「社会システム産業」を構築することというセコム。なぜセコムはこれほどまでに成長できたのか。
その強さの素は「あくなきベンチャー精神による新ビジネスの創造」だ。
積極的に新規事業を推進してきた原口兼正社長に、王者「セコム」の強さのヒミツを聞く
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
【安全・安心・快適(1)】
セコムの主力事業であるオフィスや家庭のセキュリティシステム事業。
警備員を常駐させなくても機械が異変を知らせる基本システムをすでに1966年に導入。後発の競合企業に先駆けて機械化を推進、その先行優位性も働き、いまでは契約件数、法人78万件、個人45万件と国内最大を誇るまでに成長した。また、ホームセキュリティの発展系として、2001年からはGPSによる位置情報サービス「ココセコム」でパーソナルセキュリティにも進出。安心・安全を支えている。
【安全・安心・快適(2)】
セコムは「世の中の役に立つこと」で「他のどこもやってない」もので「セコムがやる方がいい」事業には積極的に投資している。その意味でいまもっとも力を入れている分野が医療・福祉の領域だ。病院ではなく在宅でのケアを望む患者や家族のために「訪問看護」事業を行っている。これは看護師の資格を持つスタッフを採用、育成し、ニーズに合わせて家庭に送る。医療行為を伴うケアもできるため、在宅看護でも病院に近いサービスが可能だ。今後さらにニーズが広がる分野だ。
また、有料老人ホーム事業にも積極的だ。提携病院と一体化したサービスをセールスポイントにした神戸の「コンフォートヒルズ六甲」。美容院、カルチャースクール、シアターなど施設の充実に加え、提携先の神戸海星病院が隣接していることで、境目のないケアを可能にした。
【安心・安全・快適(3)】
新規事業には、ユニークな官民協働事業もある。日本初のPFI(民間を活用した事業)の刑務所として、2007年に山口県・美祢(みね)市にオープンした「美祢社会復帰促進センター」はセコムが民間企業側の代表社として運営している。セキュリティビジネスのトップ企業、セコムが手がけた刑務所だけあって随所に工夫がこらされている。たとえば刑務所にありがちなコンクリートの高い塀のかわりに、見通しのいいフェンスを採用しているし、施設内もICタグを使って受刑者の動きをモニター画面で捕捉しているため、刑務官がつきっきりで監視しなくてもよくなった。省力化と合理化で、いままでの同タイプの刑務所に比べ大幅なコストダウンを達成したという。こうしたPFI事業はいま広がりを見せている
ゲストプロフィール
原口 兼正
- 1950年東京都出身
- 1974年武蔵工業大(現・東京都市大)工学部卒業
日本警備保障(現・セコム)入社 - 1990年取締役
- 1995年常務取締役
- 1997年専務
- 2002年副社長
- 2005年現職
企業プロフィール
- 1962年 日本警備保障として設立
- 1983年 「セコム」に社名変更
- 2009年3月期業績
- 売上高:6784億円(連結)
- 経常利益:909億円(連結)
- 従業員数:49145名
セコムは、巨大な規模と広がりを持つメジャー企業だ。だが、いまだにベンチャーの精神を維持している。口で言うほど簡単なことではない。原口さんと話していて、安心と安全というものは、本当は「守る」ものではないのかも知れない、積極的に、また貪欲に、手に入れようとすべきものかも知れない、そう思った。

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