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2011年4月14日 放送
スーパーマンじゃない!
普通の社員が頑張る仕組みを作れ!
~働き甲斐が会社を強くする~
- 西島 社長 西島 篤師(にしじま・とくし)
リーマンショックから2年半・・・劇的な復活劇を遂げた知られざる中小企業がある。今回取り上げる2社に共通する復活の原動力は、"一人のスーパーマンではなく、普通の社員が頑張る仕組み"、"働きがいが持てる仕組み"だ。
村上龍は考える。「社員のやる気や働きがいは、とかく精神論で語られがちだが、実はシステムの問題だ。働きがいを会社が提供するのは難しいことだが、それはシステムをつくることで可能だ」。【西島】
愛知の専用工作機械メーカー「西島」。自動車などの特殊部品を作るために使われる製造ラインを作る工作機械メーカーだ。取引先はトヨタ、日産、JRなど大企業ばかりだ。
社長の金言
- 高齢者は進化せよTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
西島の頑張る仕組み(1)「一生現役」定年制の廃止
絶対的な性能と安全性が必要とされる工作機械の市場で、西島が支持される理由は「1000分の1ミリ」を繰る匠の技術だ。しかも、ただの匠ではない。西島では70歳をとうに過ぎた職人たちが第一線で働いているのだ。実は西島には定年制がない。60歳を過ぎても週5日・8時間勤務が出来れば、いつまでも正社員でいられる上に、技能が向上すれば給料も上がっていくという。この「一生現役」でいられる仕組みが、70歳を越えた超ベテラン社員たちのやる気を支えている。そのやる気が技術を守るだけでなく新たに開発して新しい市場への挑戦を可能にした。
西島の頑張る仕組み(2)若手は管理職
もちろんベテランだけではなく若手・中堅の働き甲斐を生み出す仕組みもある。西島では50歳を越えた管理職は徐々に平社員になり、技術者としての職務に戻る。代わりに20代~30代が管理職に登用される。管理職となった若手・中堅社員は権限と責任を与えられて、営業と生産管理などを担当する。不況で主力の自動車関連の仕事がなくなった時には、若手管理職たちが新規市場の開拓に挑戦し続けた。 「技術の開拓」は超ベテラン社員、「市場の開拓」は若手管理職・・・この両輪がうまく回り、西島はリーマンショックを乗り越えた。自動車関連の仕事が多かった西島はリーマンショック後に売り上げが落ちたが、技術開拓と市場開拓で自動車関連以外の仕事を増やし、復活を遂げた。今では自動車関連以外の売り上げの3割を占めるまでになっている。
びわこホームの頑張る仕組み 歩合制の廃止
一方、滋賀県甲賀市に地域の住宅販売で圧倒的な強さを誇る企業がある。「びわこホーム」だ。 リーマンショック後、新築着工件数が激減する同業他社を尻目に業績が落ちていない。その原動力となったのは、不動産営業では常識となっている歩合給を廃止したことだ。売り上げに応じて給料を支払うのではなく、「笑顔であいさつ」「訪問件数」など営業の過程を昇給・昇進の基準とすることで全社員にやる気が生まれたという。
ゲストプロフィール
西島 篤師
- 1951年愛知県豊橋市生まれ
- 1974年専修大学経済学部卒業
豊橋工倶西島鐵工所(現 西島)入社
社命でドイツ・マンハイム大学に留学 - 1980年ドイツから帰国
- 1998年社長に就任
企業プロフィール
- 上田 裕康
- 1961年愛知県豊橋市生まれ
- 1979年専修大学経済学部卒業
豊橋工倶西島鐵工所(現 西島)入社
社命でドイツ・マンハイム大学に留学 - 1983年ドイツから帰国
- 1990年社長に就任
企業プロフィール
かつて定年という言葉には、のんびりと老後をという、ほのぼのとした響きがあった。今は違う。多くの人が、職を手放すことに不安を持っている。西島氏の優先事項は、社員のやる気であり、そのためには「信頼」が不可欠だ。性急に安心を求めるのではなく、まず信頼を回復する、西島の経営戦略は、今回の大震災への対応のヒントにもなり得ると思う。

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