カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
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20111117日 放送

繁盛店は作るな!ガラガラ店舗で業界No.1
~理系社長のハイパー合理化経営~

  • 西松屋チェーン 社長 (おおむら・よしふみ)

長期にわたる消費不況のなか"16期連続増収"という驚異の成長を誇る小売りチェーンがある。兵庫県姫路市に本社を置く「西松屋チェーン」だ。売っているのは子ども・ベビー用品だが、そこにはモノが売れない時代にモノを売る驚きの店舗経営が隠されていた。一見、非常識にも見える西松屋流経営とはどんなものなのか?
西松屋チェーンを率いるのは鉄鋼メーカーの研究者から転職してきた2代目社長の大村。小売り業界ド素人の大村が持ち込んだのは『生産性を重視する』という発想。社員の反発にあいながらも、工場を改善するように店舗の"ムダ"を改善し続け、日本一"効率的"な店舗を編み出した。だが実際の店舗をのぞくと終日、客がほとんどいないガラガラの状態。なぜこれで儲かるのか?

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社長の金言

  • 繁盛すると利益が落ちる
  • RYU’S EYE

    RYU’S EYE
  • 座右の銘

    座右の銘

放送内容詳細

顧客満足度第1位!常識破りの“ガラガラ”店舗

西松屋の特徴は“ガラガラ”の店。だが人気が無いわけではない。 2011年「顧客満足度」調査(サービス産業生産性協議会調べ)では、なんと「衣料品専門店」業界で、あのユニクロの上をいく第1位。人気の理由は、独自の店内設計にある。通路はベビーカー3台が楽々とすれ違えるほど広く、アパレル業界では当たり前のマネキンやセール品が並ぶワゴンも無く、すっきり。商品は、見比べやすいよう壁一面に陳列されている。こうした広々とした店づくりで「ゆったりと買い物しやすい」と顧客の心をつかんでいるのだ。 だが、大村が中途入社した当時は、昔ながらの普通の小売店。そこで従来の慣習で続けていた、ワゴンセールなどの販売方法を実験・検証。効果の無い“ムダ”なものは次々と排除した結果、小売りの常識では考えられないような“ガラガラ”店舗が完成したのだ。

ガラガラなのにどうして儲かる?超合理化経営の全貌

西松屋では200坪以上の広い店舗を、たった2人のパート店員で運営している。高い位置の商品を客が自分で取れるよう、先がY字になった「商品取り棒」を設置するなどの工夫で作業を効率化、人件費を抑えている。出店立地も、店をガラガラにするため幹線道路沿いなど立地のいい場所をあえて避けている。結果、賃貸料も抑えられる。 さらに西松屋では全国の店舗を兵庫県姫路市にある本社で一元管理。店内レイアウトを統一することで、本社にいる「レイアウトマン」と呼ばれる社員は、各店舗に直接行かなくとも、商品陳列を撮影した店内画像を確認するだけで、店内の状態を確認できる。このシステムで全国約800店舗を、わずか4人だけで管理できるようにしていた。 西松屋の“ガラガラ”店舗は、実は無駄なコストを抑えられる、超合理化店舗だったのだ。

少子化対策の切り札!再雇用おじさん大活躍

少子化で市場が縮小する厳しい環境にも関わらず、2016年度に1000店舗達成を目指す西松屋。 目標達成のため、これまでよりも対象年齢を上げた小学生高学年向けの新商品を投入。 さらに大型PB商品を充実させるため、3年前に新たに立ち上げたのが「大型商品開発部」。働くのは、大手電機メーカーなど製造業からスカウトされた、平均年齢57歳のおじさん集団だ。 その一人、浜田が昨年開発したのが、2999円の激安のベビーカー。前職での産業用ロボットの安全設計を活かし、指挟み事故を防止する丸みを帯びた骨組みを開発。低価格はもちろん、高い安全性を備えたことで大ヒット商品になった。西松屋では、製造業の人材から「モノづくり」のノウハウを商品開発に取り入れ、売り上げアップを狙っていたのだ。

ゲストプロフィール

大村 禎史

  • 1955年兵庫県姫路市生まれ
  • 1979年京都大学大学院・工学研究科修士課程・修了
  • 1985年西松屋チェーン入社
  • アメリカの大手小売店などを研究し店舗改革に着手
  • 2000年代表取締役社長に就任

企業プロフィール

  • 会社名:株式会社 西松屋チェーン
  • 本社:兵庫県姫路市飾東町床266-1
  • 設立:1956年10月
  • 売上高:1177億円(2011年2月期)
  • 経常利益:84億円(22011年2月期)
  • 社員数:5343人(2011年8月現在)
  • 社員566人、パート4777人
  • 店舗数:782(2011年8月末)

村上龍の編集後記

実際に西松屋に行って、まるで倒産寸前の店みたいだと思った。客はごくわずかだし、店員はどこにいるのかわからない。だが、西松屋チェーンは大成功を収め、成長を続けている。京大で工学を修めた超合理主義者の大村氏は、客を少なくして利益を生むという魔法のような経営を実現させた。余分なものをすべて削ぎ落とした店舗は、ミニマリズムという前衛的な表現を思い起こさせる。先端的であるためには、定型を破壊しなければならない。

村上龍の編集後記画像

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