カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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2012920日 放送

カニカマ製造機で世界シェア7割!
知られざるグローバル中小企業

  • ヤナギヤ 社長 (やなぎや・よしお)

日本で生まれたカニカマは、今や世界中で食べられているのをご存知だろうか。フランス、イタリア、ロシア、リトアニア...。普及に大きく貢献したのが、カニカマ製造機で世界シェア7割を持つ機械メーカー、ヤナギヤだ。たかがカニカマと侮るなかれ!そこにはユニークな技術が詰まっているのだ。
ヤナギヤは山口県宇部市で100年近く続く、社員数150人、売り上げ30億円ほどの中小企業。それを世界のトップに上り詰めさせたのは、創業家3代目社長の柳屋芳雄。その独創性と強さを生むユニーク経営術に迫る!

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社長の金言

  • 会議では“売れた理由”を聞く
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

    座右の銘

放送内容詳細

世界を制したカニカマ製造機!その驚くべき技

フランスではサンドイッチが大人気、イタリアでは海鮮パスタに入れる…。いずれも日本発祥の加工食品「カニかまぼこ(カニカマ)」の食べ方だ。いま海外のカニカマ市場は、日本の7倍以上に成長している。日本以外で一番食べる国はフランス。カニカマを世界一作っている企業は、なんとリトアニアにある。健康志向の高まりで世界的に普及が進むカニカマ、その製造機械でヤナギヤは世界シェア7割を握る。「裂けるカマボコ繊維をバラバラにさせない」「自然な赤さを表現する」といった課題を、独創的な技とアイデアで克服したことが強みだ。さらにヤナギヤのカニカマ作りは、昔ながらの「棒カニカマ」から、よりカニの身に近づけた「リアル・カニカマ」まで驚きの進化を遂げている。その裏には、驚きの技術が…。

“頼られる会社”を目指せ!

ヤナギヤの創業は1916年で、まもなく100周年だ。元々はカマボコメーカー。創業者が魚のすり身の電動練り機を開発し、カマボコ産業の機械化に大きく貢献したことが、機械メーカーとしての始まりだった。カニカマ製造機を商品化したのは、現在の3代目社長・柳屋芳雄が就任して間もない1979年。カニカマのヒットに合わせて機械も売れ、急成長した。 しかし今、カニカマ機械がヤナギヤの売り上げに占める割合は1割しかない。和菓子、ペットフード、海苔、豆腐から「ふぐの皮むき」まで、客から相談を受けたら何でも引き受け、一から研究開発して機械を作ってしまうからだ。それも客の業界の常識を覆す独創的なものばかり。柳屋が言う「とにかく“頼られる”企業になれ」を合い言葉に、客の要望にとことん付き合うことで、社員1人1人の「生み出す力」は鍛えられている。

大震災!復旧支えた機械メーカーの心意気

1年半前の東日本大震災。実は東北沿岸部は、練り製品機械が主力のヤナギヤにとって最も顧客の多い地域だ。実際、機械を納めた120社が被災した。芳雄は担当者たちに檄を飛ばし、「まず顧客が何をしたいか聞け!」と命じた。担当者は自転車で客を回り、聞いて来た言葉は「とにかく早く仕事を始めたい」だった。ヤナギヤは機械の再購入ではなく、安価な修理を提案。山口まで持ち帰り、泥やサビを落とし、部品は全部一度バラす。手間は半端ではなかったが、そこには「食品メーカーのインフラ=機械メーカー」としての使命感があった。震災は当事者だけでは復興できない。それを支える「裏方」として、ヤナギヤは確かに一つの役割を果たしていたのだ。

ゲストプロフィール

柳屋 芳雄

  • 「ヤナギヤ」社長 柳屋 芳雄(やなぎや・よしお)
  • 1950年山口県宇部市生まれ
  • 1973年日本大学経済学部卒
  • 兵庫県姫路市のカマボコメーカー「ヤマサ蒲鉾」に就職
  • 1975年父の跡を継ぎ、「柳屋鉄工所」3代目社長に就任
  • 1979年カニカマ製造機を開発

企業プロフィール

  • 株式会社ヤナギヤ
  • 本社所在地 山口県宇部市大字善和189-18
  • 創業 1916年(大正5年)
  • 資本金 1億円
  • 従業員数 150名

村上龍の編集後記

スタジオで第三世代のカニカマを目にしたとき、あまりの精密さに唖然となった。収録後、お土産でいただいたそのカニカマを持って馴染みの寿司屋に行き、こっそりと披露すると、その場にいた誰もが本当のカニだと言った。これはもう「アートの領域」だとわたしは思った。 柳屋さんは「顧客のニーズを探る時代は終わった」と明言する。ニーズはすでに存在せず、商品への潜在的要望があるだけであり、大量の漠然とした情報の渦の中から、具現化できるものを正確にとらえて提案するのだという。その先進的な営業哲学は、アートの領域に高められた食品を提供し続けてきた自信によるものだろう。

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