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2013年3月7日 放送
"製薬会社がつくる化粧品"で快進撃!
震災支援で見せたトップの覚悟
- ロート製薬 会長兼CEO 山田 邦雄(やまだ・くにお)
健康ブームの広がりなどで市販薬の市場が頭打ちとなる中、20期連続で売り上げを伸ばし続けている驚異の100年企業、「ロート製薬」。実はいまロートの新たな売り上げの柱となっているのが、化粧品ビジネスだ。中でも主力商品である「肌ラボ」は、今や"日本一売れる化粧品"としてその名を轟かせる。この快進撃を率いる創業家4代目の会長・山田邦雄の、"攻めの組織改革"に迫る。その一方で山田は、震災遺児の進学を支援しようと、カゴメ、カルビーと共に民間企業としては異例の基金を立ち上げた。震災支援で見せた経営トップの決断とは。
社長の金言
- 強みに頼らず挑戦し続けるTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
新規参入の“化粧品”で快進撃!ロート成功の秘密とは?
ロート製薬は1899年の創業以来、胃腸薬の「パンシロン」、目薬の「ロートV」などを主力に成長を遂げて来た100年企業。特に目薬は、市販薬では国内シェア4割を占める。そんな歴史ある企業に山田は43歳の若さで就任、新たに挑んだのが化粧品事業だった。“製薬会社が作る化粧品”として徹底的に成分にこだわり、パッケージなどのコストを削ぎ落とした。こうして出来上がった「肌ラボ」は、「シンプルなパッケージ」「低価格」「詰め替え用」など、これまで化粧品の常識を覆す商品となり、日本一売れる化粧水と言われるまでに。競合他社がひしめく化粧品市場で、なぜロートは成功を掴むことができたのか?
老舗企業の殻を打ち破れ!“山田流の組織大改革”
山田が社長に就任した1999年以降、売り上げは倍増している。その理由は、100年以上に渡って作られた老舗企業の体質を根本的に変える山田流の組織改革にあった。 その一つが、オフィスの中で見られる。山田には専用の会長室はない。山田の発案で社長以下、役員専用の個室をすべて撤廃。デスクも普通の社員と席を並べて仕事をする。さらにユニークなのが、「役職で呼ばない」ルール。社内では社員たちが日々“ロートネーム”というあだ名で呼び合っている。「上下関係や部署との距離感を縮めるのが狙い」と話す山田。こうした、山田の“風通しの良い組織作り”が、実は大ヒット商品「肌ラボ」の誕生の裏に…。入社1年目の社員が企画し、わずか半年で商品化にこぎつけたのだ。その驚きの開発秘話が明らかに!
震災支援で見せたトップの覚悟…企業ができることとは
東日本大震災の直後、山田はある決断をする。震災で親を失った子供たちの進学を支援する「みちのく未来基金」を設立したのだ。大学や専門学校などの入学金・授業料を全額支援するというもので、震災時に0歳だった子供が大学院を卒業する頃までの、少なくとも25年間は基金を継続するという。阪神大震災を間近で経験した山田自身の思いから始まったこの基金は、現在「カルビー」「カゴメ」の3社で共同運営し、そのスタッフも提供するという異例の支援団体だ。被災地の未来を担うのは若者たちだとの思いだ。 震災から間もなく2年。去年この基金の支援を受けて進学を果たした震災遺児は、96人。今年も基金の支援を受けて、多くの子供たちが進学を目指している。
ゲストプロフィール
山田 邦雄
- 1956年大阪府生まれ
- 1979年東京大学理学部 物理学科 卒業
- 1980年ロート製薬 入社
- 1992年代表取締役専務
- 1999年代表取締役社長
- 2009年現職
企業プロフィール
- 創業:1899年
- 年商:1202億円(2012年3月末)
- 従業員数:1477人(2012年3月末)
製薬業界は、研究開発に莫大な費用がかかるために、必然的にスケールメリットが追求される。たとえば世界最大規模のファイザーは、約七兆円の年商のうち、約九千億円を研究開発に費やす。そういった白亜紀の恐竜のような巨大企業に囲まれながら、ロート製薬は、俊敏で賢い哺乳類のように、ニッチ市場を確実に開拓し続けてきた。 創業以来の伝統である「他人(ひと)と同じことをやるのは恥」という類い希な社風と、チャレンジをあきらめない姿勢が、独自のサバイバルを可能にしてきた。医薬品業界の巨大恐竜は当分死に絶えることはない。だが、賢い哺乳類は、さらに速く進化を続けるだろう。

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