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2015年2月5日 放送
一度は行きたい奇跡の温泉宿!
観光の常識を変える独自戦略
- 雅叙苑観光社長 田島 健夫(たじま たてお)
政府が"観光立国"を掲げてから11年。海外から日本を訪れる観光客は年々増加して、2014年に、ついに1300万人を超えた。しかし、その数字を世界で比較してみると、同じ島国「イギリス」の3分の1程度の水準に過ぎないという。なぜ、ここまで力を入れているのに、日本観光はブレイクできないのか...。そんな問いにひとつの答えを出した男がいる。 鹿児島の山中で1泊20万円の宿を経営する、田島健夫。もともとは、1泊3食付で3500円という作業員向けの激安宿を経営していた人物だ。名所旧跡などがあるわけでもく、近くに観光スポットがあるわけでもない、寂れた温泉地。田島はたった一人で、その激安宿を、海外セレブが注目する"自然と地域性に、こだわった高級旅館"に変えたのだ。観光業の常識を打ち破る田島の独自戦略の全貌に迫る!
社長の金言
- 地域の素材を
観光資源に変えろ!Tweet
-
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
1泊20万円が広大な敷地に5部屋のみ!セレブも絶賛!奇跡の宿
鹿児島空港からタクシーで20分、人口7400人の過疎地、鹿児島県霧島市の牧園地区。ここに、世界のセレブを魅了する“奇跡の宿”がある。その名も「天空の森」。美しい山の斜面に展開するのは、360度見渡せる里山の絶景。四季折々の植物が出迎え、誰もが懐かしさを感じさせる空間だ。そんな空間に点在する部屋は、なんと1泊20万円!実は、その価格には理由が…この天空の森、東京ドーム13個分の敷地に、5部屋しかない。隣の宿泊客の気配さえしない絶景の露天風呂で、霧島連山を見渡す大自然の中にどっぷりと浸る。実はここ、社長の田島が10年以上の歳月をかけ、自ら山を切り開き、少しずつ作り上げた“手作り”の施設なのだ。奇跡のリゾート、その全貌とは?
“作業員向けの激安宿”が“世界的な宿”になった衝撃の転機
天空の森から車で10分。山間の小さな温泉街…妙見温泉。ここに田島の原点となる場所がある。それが、田島本館。田島の母が営んできた湯治場だ。1960年代後半、北九州屈指の観光地だった霧島市には、ブームとなった新婚旅行で訪れる夫婦が殺到した。田島はこれを商機と捉え、独立。母親が経営する湯治場の近くに、木造2階建ての旅館「雅叙苑」を開業する。しかし、客は全く来なかった。仕方なく受け入れたのが、近くの発電所の工事に来ていた作業員。田島は宿を1泊3食付きで3500円という激安宿へと変えたのだ。すると、いつしか宿では「女はいないか!」「お酌をしろ」という無謀な要求が飛び交うようになり、果てはストリップの出張サービスが行われる宿になっていったという。理想とは違う宿の姿に田島は「求められるサービスは、客によって変わる」と痛感。そして、悩み考えた末…田島は理想の旅館の姿を実現しようと決意する。それが「都会にない、故郷のような風景を客は味わいに来るのではないか」という思いを形にした新たな宿だった。方針を180度転換させた田島は、朽ち果てようとしていた茅葺きの古民家を次々に移築し、全く新しいコンセプトの宿「忘れの里・雅叙苑」をオープンさせ、人気旅館を作り上げていったのだ。「観光とは何か?」を常に考え続けた男の信念と、旅館経営の本質に迫る。
世界から客を呼ぶには・・・地域のショーウィンドーになれ!
鹿児島県・霧島市にあるJR隼人駅。この日、到着したのは豪華観光列車「ななつ星in九州」。降り立った乗客の目当ては…田島の作り上げた“天空の森”だ。3泊4日で60万円以上するプランの宿泊先に選ばれたのだ。さらに、南九州の観光を盛り上げようと、宮崎のシーガイアとも提携。双方を宿泊するプランを売り出した。こうした地域の連携は同業者だけに留まらない。いまでは、宮崎県・都城市の醤油メーカーとタッグを組み、新商品開発にまで乗り出している。田島は、地域の魅力が増えれば増えるほど、地域の観光業界の魅力が向上すると考えているという。田島の飽くなき挑戦を徹底取材する!
ゲストプロフィール
田島 健夫
- 雅叙苑観光社長 田島 健夫(たじま たてお)
- 1945年鹿児島県霧島市の湯治宿の次男として誕生
- 1967年鹿児島市内の金融機関に就職するも退社
- 1970年旅館「雅叙苑」を創業。
- 1975年古民家を移築し「忘れの里雅叙苑」の営業開始
- 1993年山を買い取り開墾 「天空の森」の計画を開始
- 2004年「天空の森」が完成
企業プロフィール
- 所在地 :鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4230
- 創業 :1970年
- 運営施設:田島本館 忘れの里雅叙苑 天空の森
- 従業員数:約40人
観光も含め、国内・海外の富裕層相手のビジネスが話題になることが増えた。わたしは若干の違和感を持つ。GDPには貢献するだろうが、今本当に必要なの は、需要の、広範な波及だと思うからだ。ただし、田島さんは、「富裕層のための理想のリゾート」を目指しているわけではない。リゾートの概念を、「享楽」から、「郷土の風景・生活文化の提供」に変化させようとしているのだと思う。「天空の森」は、田島さんの少年時代の原風景がベースになっている。だから、富裕層以外の顧客の獲得を目指す観光業の指針にもなり得るのである。

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