カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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201572日 放送

東京・銀座で111年
進化を続ける文房具のテーマパーク

  • 伊東屋 社長 (いとう あきら)

文房具カフェや文房具の季刊誌も登場するほど文房具人気が続いている。そんな文房具好きの聖地が、明治37年に創業した専門店の伊東屋だ。東京・銀座の名所である本店は6月に新装オープン。その裏手には、万年筆や地球儀などを集めた「大人の隠れ家」もある。伊東屋の魅力は創業以来のずば抜けた商品力、さらに創業家5代目社長の伊藤を筆頭に文房具オタクが揃っている接客力だ。客を「ワクワクさせる」人気の秘密に迫る。

社長の金言

  • 偶然の出会いがあり
    時間を過ごせる店舗に
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

文房具オタクが演出する商品力と接客力

銀座にある本店と別館の商品数は9万点に上る、日本最大級の文房具専門店。鉛筆なら最も軟らかい10Bから最も硬い10Hまで揃い、ノートの書き味まで試すことができる。万年筆を中心に最近人気の高級筆記具は1日に100本売れる。別館の「大人の隠れ家」には大小さまざまな地球儀だけを集めたフロアがあり、想像力を掻き立てる。社長の伊藤は「『品数が多い』ではなく『品揃えが良い』と言われる方が嬉しい」と話す。さらに、社員はいずれも劣らぬ文房具好き、つまり文房具オタクの集まりだ。始業前に自主的に集まり文房具の勉強会を開き、壊れた万年筆は店頭で社員自ら修理してしまう。そんな豊富な知識を持った店員を頼りに、客が集まってくる。

想定顧客は‥伊藤社長!老舗文具店の対ネット戦略

伊藤が伊東屋に入った1990年代から文房具店には逆風が吹いてきた。パソコンとプリンターの普及によって、主力の取り扱い商品が大きく変った。さらにネット通販の登場は、文房具店の数を激減させた。いま伊藤は「ライバルはIT」と言い切る。日本一の文房具専門店でも、もはや商品数ではネット通販に勝てない。そこで伊藤が狙うのが、客が文房具と出会える店。新本店をどんな店にするか考えるに当たり、百貨店のように大勢の人をターゲットにした店作りは止めたという。なんと想定顧客を伊藤自身に設定することで、売りたい商品をイメージし、旧本店に比べて品数を大幅に絞ったという。また、文房具を体験できるように全ての筆記具の試し書きができるほか、人気のグリーティングカードや便せんを、店で実際に書いてもらうスペースまで作った。

デザインを究めろ!人気のオリジナル文具

伊東屋は創業直後から、独自の万年筆を発売するなど、オリジナル商品を販売している、いずれもデザインにこだわったもので、代表的な鉛筆は消しゴム部分と本体を接合する金具を使わずに、一本の木のようにスッキリとした形になっている。伊藤自身もデザインを勉強したこともあり、デザインにはこだわりが強い。メーカーの製品でデザインが気に入らないと伊東屋オリジナルでさらに使いやすさとシンプルなデザインでつくりなおしてしまうほど。そして伊東屋独自のデザイン研究所も作ってしまった。新たなオリジナル文具の制作に密着する。

ゲストプロフィール

伊藤 明

  • 1964年東京生まれ。米国デザインスクールで学び慶應大学卒
  • 1992年伊東屋入社
  • 2005年5代目社長就任
  • 2008年アンテナショップ「トップドロアー」オープン
  • 2012年「大人の隠れ家」をコンセプトに「K.IT0YO」開業
  • 2015年6月16日 本店リニューアルオープン

企業プロフィール

  • 1904年和漢洋文具店として銀座3丁目に開業
  • 1923年9月関東大震災で本店店舗焼失、12月再開
  • 1930年銀座3丁目に新ビル竣工。地上8階、地下2階
  • 1944年物資欠乏の為扱う商品がなくなり廃業
  • 1946年空襲で全焼していた伊東屋ビル復旧、再び開業
  • 2015年6月16日新本店オープン予定

村上龍の編集後記

「勉強は苦手だった、でも文房具は大好き」という人は多い。鉛筆やペンは、単に文字を記すというだけではない。自分の考えをまとめ、他人に何かを伝える、重要なコミュニケーションツールである。伊東屋は、昔から、文房具好きの「聖地」だった。その伊東屋が大きく変わろうとしている。伊藤さんは「ライバルはIT」と明言する。消費者は、単なる商品の置き場ではなく、その場所に実際に行かないと「体験できない空間」を、店に、求めはじめている。「文房具」という、なじみ深いコミュニケーションツールが、都市に新しい形のコミュニティを生み出すかも知れない。

村上龍の編集後記画像

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