カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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20151029日 放送

田舎の埋もれた宝を"デザイン"の力で輝かせる男!

  • 梅原デザイン事務所 (うめばら まこと)

田舎に根差し、田舎にこだわり、田舎の埋もれた宝に光を当て続ける高知発のデザイナーがいる。それが梅原デザイン・梅原真だ。相手にするのは基本的に田舎の1次産業の人々や企業のみ。地方の商品に、ぴったりのパッケージやキャッチフレーズをつけるだけでなく、商品そのもののプロデュースも手掛ける。梅原が手掛けるものは、消費者の心をつかみ、次々とヒット。「何もない」田舎の足元から宝を見つけ、市場を生み出す・・・。それが梅原の魅力だ。「都会なんか見るな。足元のいいものを見つけろ」と叫ぶ、異色デザイナーの生きざまに迫る。

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社長の金言

  • 地方は自分で考えろ!
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

「なんにもない」を逆手にとってヒット連発、地方を元気にする男

高知県の旧・十和村(現・四万十町)。人口3000人足らずの地域に年間15万人が訪れ3億3000万円売り上げる道の駅がある。オリジナル商品のパッケージが評判だ。同じく高知の港町では、お母さんたちがキビナゴの塩漬けを手作りしている。これもパッケージが目立つと人気になり、東京の伊勢丹でも売っているほど。これらのパッケージデザインやコピーを手がけたのは、デザイナーの梅原真。梅原は高知県に住み、一次産業を元気にする仕事ばかり手がけている。田舎がかかえる劣等感は、考え方ひとつで魅力に変わると梅原は言う。一見「なんにもない」地方の埋もれた商品の魅力を引き出しヒットさせてしまう、その手腕を取材!

梅原の原点「沈下橋の向こうから見えたもの」………足元の価値を知る事こそ、豊かさへの道!

梅原真は大学卒業後、高知のテレビ制作会社の美術を経て、29歳でフリーのデザイナーになった。当初は大手スーパーの広告や食品のパッケージをデザインしていた。しかし、自分の好まない商品のパッケージをつくることに疑問を抱く。そんな時、梅原は印象深い風景と出会う。四万十川にかかる「沈下橋」。手すりも欄干もないシンプルな橋は、大雨が降ると川に沈み、おさまると顔を出す。四万十の風景に馴染んだ沈下橋の姿から、梅原は進むべき方向を掴んだという。地域=足元の力強さを大切にしたい、という思いがデザイナー梅原の原点になった。そして今も梅原は商品や生産者の真の魅力を探り、等身大のデザインをし続けているのだ。

デザインは、地域の問題を解決するため・・・栗で中山間地域を再生させる

梅原は、パッケージデザインだけではなく商品のプロデュースも手掛けている。今、道の駅「四万十とおわ」で力を入れているのは「しまんと地栗シリーズ」。四万十の栗は知名度こそなかったが、大粒で糖度が高い。そこで、栗の味そのものの良さを活かすスイーツを商品化し、年間2500万円も売り上げるようになった。ところが近年、栗山は荒れ収穫量はかつての40分の一に激減していた。そこで、栗山そのものを再生させるプロジェクトが立ち上がった。10年かけてかつての生産量を取り戻す計画だ。春、荒れた栗山で、剪定作業が行われていた。9月、大粒の栗が実った。梅原は地面の力を感じながら、栗商品に「地」の文字を入れたシンプルなパッケージをデザインした。栗をきっかけに、山も地域の暮らしも再生させる壮大な挑戦が始まっている。

梅原イズムの〝後継者” あらわる!

高知・仁淀川町。ひときわ奥深い山あいに、梅原真に感化され、Uターンした竹内太郎さん40歳。山に自生する雑草の中からハーブや薬効のある草木を摘んで乾燥させ、ブレンドティーを作ってビジネスにするという。地元のおばちゃん達にも〝ヨモギ〟を収穫してもらい1キロ2500円で買い取る。梅原が主張し続けてきた、まさに田舎の足元から生みだすビジネスだ。後継者ともいえる人物の出現に梅原も出世払いでデザインを引き受けた。梅原イズムがまた一歩、田舎の可能性を広げた。

ゲストプロフィール

梅原 真

  • 1950年、高知市生まれ。デザイナー。1972年高知放送の制作プロダクションで美術担当。スペイン、アメリカ遊学後、デザインを一次産業再生のために使いたいと、1980年梅原デザイン事務所を主宰。主な著作『ニッポンの風景をつくりなおせ』(羽鳥書店)、『おまんのモノサシ持ちや!』(日本経済新聞経出版)

企業プロフィール

  • 創業:1980年 従業員数:2人 売上高 非公開
  • 〒782-0051 高知県香美市

村上龍の編集後記

「デザイン」は、経済全体をカバーするキーワードとなりつつある。製品の外観にとどまらず、開発意図から宣伝戦略まで、デザインとして問われるようになった。東京の後追いなど眼中になく、高知の自然に根ざす梅原さんは、「ユニーク」「型破り」などと評されることが多い。だが、そもそもデザインとは、作り手と受け手をシンプルに、また正確に、結びつけるものだった。生産者と消費者を信頼でつなぐ、それがデザインの役割だった。単なる「装い」に堕落したデザインがいまだに主流を占める中、梅原さんの考え方こそ、まさに「正統」である。

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