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2018年2月8日 放送
爆速急拡大!「結果にコミット」の全貌
ライザップビジネスは本物か?

- ライザップグループ 社長 瀬戸 健(せと たけし)
今や会員数9万6千人、年商は1000億円に迫ったライザップグループ。
"2ヵ月30万円で絶対痩せられる"という独創的ダイエットで急拡大。今ではゴルフから英会話まで、挑戦したくても"三日坊主"に終わってしまいがちな様々なジャンルでビジネスを展開している。番組では今までベールに包まれていたライザップの裏側を徹底取材、その真価を探る!
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
目標達成に責任を持つ!“三日坊主市場”を創造した男
おなかの出た中年男性が劇的な体型に生まれ変わるユニークなCMと、納得できなければ30日間全額返金保証という今までにない仕組みで急拡大するライザップ。ダイエット事業の開始からわずか5年で、会員数は10万人に迫った。今では、そのノウハウで健康作りをし高齢者の医療費削減を目指そうという地方自治体とのプロジェクトも動き出している。ライザップが、2ヵ月のプログラムで約30万円(+入会金5万円)という高い価格でも客が絶えない理由は、目標体重を実現する独自の手法にある。毎日の食事管理と、週に2回の筋力トレーニングでみるみる身体が生まれ変わっていく…実はその中で、ライザップが最大の投資をしているのが、マンツーマンでつくトレーナーの育成だ。ダイエットの基本理論は、誰でも勉強すれば分かること…ライザップのビジネスの真価は、その「わかっていてもなかなか実行できない」ことを、トレーナーが一緒に伴走し目標に導く、“三日坊主”で終わらせないノウハウにある。そんなダイエットの分野で “三日坊主市場”を切り開いたライザップは、今やゴルフや英会話、料理など…“三日坊主”になりがちな分野を次々に開拓、顧客を増やし続けている。次々と企業を買収し快進撃する若き瀬戸社長の成功の裏側に迫る。
万年最下位のダメ少年が、人を変えた! 劇変波乱の道のり
ライザップを起こした瀬戸は北九州の生まれ。実家は住宅街でパン屋を営んでいる。中学高校ではほぼ万年ビリという“落ちこぼれ”だった瀬戸だが、ある出来事がその後の人生に大きな転機となる。それが、高校時代に付き合った彼女。身長150センチ程度で70キロ台という太った体型だったのだが、瀬戸は「頑張って痩せてみようよ」とそのダイエットを徹底サポート、劇的に痩せさせることに成功する。美しくなった彼女は、性格まで明るくなった。瀬戸は「自分が人を変えることが出来た」ことに感動。その後、大学に進んだ瀬戸は「人を健康に変えるビジネスをしたい」と、中退して「健康コーポレーション」を創業する。
当初、貧乏ベンチャーだった瀬戸の会社は、豆乳で作った少量で満腹感のあるクッキーをダイエット食品としてヒットさせ一気に年商100億円になったかと思うと、その後類似品で大打撃を受け、倒産の危機に瀕するなど…波乱の歴史を経て、2012年、ライザップのビジネスに辿り着く。そこにあったのは、高校生時代に彼女を劇変させたあの体験だった。様々な苦難の中、瀬戸はどうやって成功を手にしたのか?
ゲストプロフィール
瀬戸 健
- 1978年福岡・北九州市生まれ
- 1998年明治大学商学部入学(中退)
- 2003年健康コーポレーション設立
- 2006年豆乳クッキーが大ヒット
- 2012年ライザップ初出店
企業プロフィール
- 本 社:新宿区北新宿2-21-1
- 設 立:2003年4月
- 年 商:952億円(17年3月期・連結)
- 従業員数:約5000人(17年3月)
- ライザップ:123店舗 会員9万6千人

いろいろな意味で目立つ会社だ。出店攻勢、他業種とのコラボ、積極的なM&A。瀬戸さんと対面する前、きっとギラギラした感じの人なんだろうなと勝手にそう思っていた。だが、違った。情熱に充ちた「普通」の経営者だった。車、家、腕時計など、いわゆる「地位財」には興味がなく、他者の喜びに関与したいという思いが感じられた。1日の食事代が夫婦で300円という貧乏時代も、成功後も、価値観が変わっていない。人々の健康への希求、ダイエットブームは当分続くだろうが、RIZAPの優位は揺らぎそうにない。