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2019年7月4日 放送
北里柴三郎のDNAで売り上げ急拡大
驚異の技術力と熱意で医療に革命を!
- テルモ 社長 佐藤 慎次郎(さとう しんじろう)
新札の「顔」に選ばれた北里柴三郎が設立に関わり、体温計から注射器、血液バッグなどで日々の医療を支えてきたテルモ。
現在は患者の負担を劇的に減らすカテーテル治療で独走するなど「より良い医療」の提供に一心不乱で挑んできた。
ここ数年で年商6000億円に迫るまで急拡大を遂げたテルモ流、感動の医療ビジネスの全貌とは!
社長の金言
- 「志」を忘れると 崩壊のリスクは高まるTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
最先端カテーテルから体温計まで!医療を支えるテルモ
心筋梗塞や狭心症で行われるカテーテル治療。手の細い血管から心臓の冠動脈にカテーテルを通す最新の手法では、わずか20分で終わり、日帰りで退院できるケースも珍しくない。この最先端のカテーテル技術を支えているのが医療機器メーカーの「テルモ」。カテーテルを患部に届ける「ガイドワイヤー」は水分に触れるとウナギのようなヌルヌルした感触に変わる特殊な加工を施し、世界トップシェアを誇る。さらに、詰まった血管を広げる極小金具「ステント」には、表面に塗布した患部用の薬品が血中ではがれ落ちないような高度な技術が用いられるなど、1個100万円する製品もある。そんなテルモが長年主戦場としてきたのが、注射器や点滴用品、血圧計など、日々の医療を支える商品だ。現場のニーズを吸い上げた細かい改良で、医師や看護師から絶大な支持を得てきた。さらに、より良い医療を提供してほしい一心で、医療従事者がトレーニングできる模擬病院のような施設まで運営している。今や年商6000億円に迫るテルモの強さの秘密に迫る!
北里柴三郎から受け継いだ「社会に貢献する」企業
テルモは、近代医学の父・北里柴三郎が発起人となり、1921年に国産初の体温計メーカーとして設立。集団予防接種などで注射器の使い回しが当たり前だった時代に、感染が起こらないようにとプラスチック製の使い切り注射器を普及させた他、糖尿病患者のために痛くない極細注射針を開発するなど、北里の精神を受け継ぎ「医療を通じて社会に貢献する」という理念で真面目一筋、医療現場を支えてきた。現社長の佐藤は、世界的な会計会社アーサーアンダーセンの出身だが、テルモの理念に共感し、価値ある経営で成長させてきた。その原体験が、アンダーセン時代に直面した、米エンロン社の債務の隠蔽が発覚した、いわゆる「エンロン事件」。佐藤は、儲け主義だけの経営は、巨大企業を一夜で潰してしまうことを実体験で学んだ。患者にとって本当にいい医療を追求する…、北里流経営の神髄に迫る!
巨大買収もテルモ流!アフリカの医療を変える秘密兵器
今テルモがアフリカで挑むのが、マラリアなどに感染した血が輸血に使われている現状の改善。その秘密兵器がわずか40分で血中の病原体を低減させる新装置「ミラソル」。実は、8年前にテルモが2000億円もの巨額資金を投じて買収した米国メーカーの製品だ。世界の医療を良くしたい共通の思いでタッグを組んだ、テルモの新戦略とは?
ゲストプロフィール
佐藤 慎次郎
- 1960年東京都生まれ
- 1984年東京大学経済学部卒業、東亜燃料工業入社
- 1999年朝日アーサーアンダーセン 入社
- 2004年テルモ入社
- 2017年テルモ社長就任
企業プロフィール
- 本 社:東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1
- 設 立:1921年9月17日
- 年 商:5995億円(2019年3月期・連結)
- 従業員:2万5378人(2019年3月末・連結)
社名は、体温計のドイツ語「テルモメーテル」に由来。テルモは、大戦によって輸入が途絶えた体温計の国産化のために北里柴三郎らが発起人となり1921年に設立された。売上約6000億となった今でも、設立の理念を維持し、製品販売にとどまらず、より良い治療方法の普及を目指す。医師との連携の象徴であるメディカルプラネックスで、ソフトとハードが出会い進化する。海外比は7割に迫るが、テルモは「海外」という言葉が陳腐化するような地平に位置している。医療ヒューマニズムのベースという独自のポジションである。

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