バックナンバー
2019年11月14日 放送
逸品ぞろいで女性が熱狂!「食のセレクトショップ」大解剖!

- ウェルカム 代表 横川 正紀(よこかわ まさき)
いま女性に大人気の店「ディーン&デルーカ」をご存じですか?海外から輸入したチーズや生ハム、店内で調理するこだわりの惣菜など、世界中のおいしいものを厳選して販売する「食のセレクトショップ」だ。一番人気は、24層のラザニアだというが、その一方で日本の佃煮なども売っている。リピーターたちは声をそろえてこう言う。「ここで買えば間違いない」。ディーン&デルーカは1977年に、アメリカ・ニューヨークでディーン氏とデルーカ氏が「地中海気候の食文化を味わってほしい」と創業し、大人気になった。この店に惚れ込んだ横川正紀代表が日本でのライセンスを取得、2003年、東京に1号店をオープンする。いまやカフェ業態も含めて国内に49店舗を展開、116億円をうりあげる。女性たちを惹きつけてやまない強さの秘密に迫る。
社長の金言
- 距離は楽しみに変えるTweet
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
成功のカギは日本化!
「ディーン&デルーカは百貨店でも一貨店(専門店)でもなく、“十貨店”」という横川正紀代表。「これは」という商品だけを店頭に並べているのだ。父親は「すかいらーく」の創業家・横川紀夫氏だが、「すかいらーく」は親族の入社を認めないこともあり、外食ではなくインテリア・雑貨を扱う会社を起業する。ところが転機がやってくる。アメリカのディーン&デルーカを視察した際、衝撃を受けライセンス契約を取得、2003年に丸の内に日本店をオープンする。アメリカから直輸入した100種類もの高級食材を並べ、POPもニューヨーク店と同じ英語表記にこだわった。しかし、客は来るものの、食料品が売れない。そこで、創業者のジョルジオ・デルーカ氏にアドバイスを求める。そこで言われたのが「なぜ店に蕎麦を置かないんだ?」そこでアメリカの真似ではない、日本独自のディーン&デルーカづくりに乗り出す。
ゲストプロフィール
横川 正紀
- 1972年東京都生まれ。父はすかいらーく創業者紀夫氏
- 1996年京都精華大学美術学部建築学科 卒業
米家具チェーンピア・ワン・インポーツに入社 - 2003年ディーンアンドデルーカ1号店を丸の内にオープン
企業プロフィール
- 創 業:2000年2月
- 売上高:116億 6000万円
(ディーンアンドデルーカのみ:2019年10月現在) - 従業員数:従業員数:従業員数1608人(グループ全体)

友人の、五十代の男性編集者は「ディーン&デルーカ」を知らなかった。だがロゴ入りのトートバッグを見せると、それは知ってると言った。「おしゃれな女性がよく持ってる」だが、おしゃれとアートは違う。ゴッホはおしゃれではない。アートは大前提としては存在しない。意匠でも機能でもなく、何もないところから本質を抽出することで、結果的にアートになる。正確には「ディーン&デルーカ」はおしゃれの範疇ではなく、アートという領域にある。横川さんの美意識と生き方が、店舗全体と、ディテールに反映されているからだ。