バックナンバー
2020年7月2日 放送
社員の「わがまま」とことん聞いて業績アップ!?
ブラック企業から大変身!コロナ禍で在宅100%

- サイボウズ 社長 青野 慶久(あおの よしひさ)
"働き方改革"でいま注目の企業「サイボウズ」が登場。15年前は離職率28%、4人に1人は辞めるというブラック企業だったが、社員のわがままをとことん聞く"働きやすい会社"に大変身して、業績もアップ。「副業大歓迎」「育休は最大6年間」など次々に働きやすい制度をつくり、コロナ禍では、ほぼ100%テレワークを実現する。
100人100通りの働き方を実践する最先端企業の全貌とは?
社長の金言
- 商売人こそ まず子育てTweet
-
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
コロナ禍でほぼ100%テレワーク実現!
新型コロナをきっかけに、急激に進んだと言われるテレワーク。しかし「コミュニケーションがとりにくい」「ハンコが押せない」など課題が多い。そんな中、10年前からテレワークを導入、業績を伸ばしている会社がサイボウズだ。情報共有のためのソフトウェアを開発、中でも「kintone(キントーン)」は1万5千社が導入している。そんなサイボウズでは、コロナ禍で従業員900人以上がほぼ100%在宅勤務を実現していた。
離職者28%のブラック企業から大変身!
サイボウズは“働き方改革”の先駆者でもある。働き方は100人100通り、自分で決められる仕組みだ。出社時間が選べるし、副業でテレビのレポーターをしている社員もいる。しかし、15年前は離職率28%のブラック企業だったという。社員が次々に辞めていくのを何とか止めたい…。そこで、社員ひとりひとりと雑談をして「どんな風に働きたいか」を聞き取り、働きやすい制度を次々につくることにしたのだ。「副業大歓迎」「育休は最大6年間」、一度辞めても6年以内なら再入社できるという驚きの制度もつくった。すると、離職率が28%から4%と劇的に改善、さらに業績もアップしたのだ。
ゲストプロフィール
青野 慶久
-
1971年生まれ。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック)を経て1997年愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長。社内のワークスタイル変革を推進し、3度の育児休暇を取得。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザー。
企業プロフィール
- 設 立:1997年8月8日
- 東京証券取引所 市場第一部(コード4776)
- 従業員数:964名以上(連結)
- 売上高:134億1700万円
- (2019年12月期 連結)

青野さんは、グループウェアを作り続けている。小さなマンションで起業したときから、従業員の離職率が28%のときも、M&Aで失敗して死にたくなったときも、100人いたら100通りの働き方をモットーにして「働きがいのある会社」にランキングされたときも、作り続けた。グループウェアは、情報を共有する。ところで情報の共有は、手段だろうか、それとも目的だろうか。わたしは目的だと思う。大げさに言うと誰かと情報を共有するために、わたしたちは生きているのかも知れない。サイボウズは、人を幸福にしている。