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2020年7月9日 放送
アフターコロナの商機をつかむ!
変革の時代に立ち向かう挑戦者たちSP

突如として、世界中に猛威を振るった「新型コロナウィルス」。「緊急事態宣言」の発出により、多くの企業が営業自粛などの窮地に追い込まれた。しかし、これまで結果を残してきた凄腕経営者は、ただコロナショックを耐え忍ぶだけでなく、変化を見据えて新たな戦略に乗り出していた。「変革の時代」とも言われるアフターコロナで商機をつかむため動き出した凄腕経営者の新戦略を追う!
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
徹底してお客のニーズを形にするカインズの新サービス
品揃えと安さを武器に、全国に218店舗を展開するホームセンターの王者「カインズ」。最大の強みは、1万3000点もある、独自開発した“アイデア商品”だ。常に、お客のニーズをとことん追求した商品を開発して成長を遂げてきた。だが、そんなカインズでも、新型コロナの影響で“売れる商品”に変化が出てきたという。例えば、これまではあまり売れていなかった、自宅で手軽に調理できる「燻製キット」がバカ売れに!さらに、自宅で砂遊びをするための「砂場用の砂」や、自宅で子供に勉強を教えるための「ホワイトボード」がコロナ騒動を期に売れ始めたという。つまり、新型コロナの感染拡大が消費者のニーズにも大きな影響を与え始めているのだ。時代の先を見据えて動き出したカインズの挑戦を追った!
小さな時代の変化も見逃さず対応する!進化するエフピコの秘密
「食品トレー」1本で、年商1863億円を稼ぐ業界最大手の「エフピコ」。これまで「テープを使わず、蓋ができる容器」や「余分な油が下に落ちる容器」など様々な“機能性トレー”を独自に開発し、小売店や消費者の生活を助けてきた。そんな知られざる黒子企業が、アフターコロナを見据え、先手を打っていた。
常に小さな時代の変化を読みとり、食品トレーを進化させてきた、業界トップ・エフピコが仕掛ける驚きの新戦略、その舞台裏を徹底取材した。
自粛不況に立ち向かう!大胆すぎる新商品戦略
岩手の銘菓「南部せんべい」の最大手『小松製菓』も、コロナショックで大きく売り上げを落としていた。
工場には大量の在庫が残り、売り上げも前年比で5割減まで落ち込んだという。しかし、そんな厳しい状況の中でも小松製菓は、全てに対して前向きに捉え、新たな挑戦を始めていた。ピンチをチャンスに変える驚きの新商品戦略とは・・・

カインズでは、先代・土屋嘉雄氏が「ロープライス保証」など革新的な試みを行ったが「商工分離」と主張し、プライベートブランドには反対した。それを裕雅氏はあっさりと覆し、成功した。エフピコの小松安弘氏は毎日、主だった部下に電話した。「変わったことはないか」と聞いた。危機は必ず小さな変化として現れる。金山への投資で大失敗したあと、世の中いいことなんか起こりはしないと危機感の塊となり、トレーが夢に出てくるまで、トレーのことを考えるようになった。先回りして危機感を持つ、両社の共通点はそこにある。