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2022年2月17日 放送
巨大イノベーション企業
3Mジャパンの商品開発力
- スリーエムジャパン 社長 宮崎 裕子(みやざき ひろこ)
コロナ禍のおうち需要を受け、売り上げを伸ばしているのが家庭用掃除用品。中でも、洗剤を使わずに汚れを落とせるスポンジや、頑固な水垢を一発で落とせる鏡磨きなど、抜群の機能性を持つ商品で人気を得ているのが、外資系化学メーカー「3M」だ。3Mと言えば、ポスト・イットが有名だが、文具、掃除用品だけでなく、医療器具や建材、宇宙開発に携わるビジネスなど5万5000種類以上もの製品を展開。日本法人の社長は、去年就任したばかりの宮崎裕子。弁護士出身、中途入社4年目で社長就任という異色の経歴。自らを「Not the社長Type」と呼ぶ宮崎新社長の手腕に迫る。
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
3Mの“イノベーションの源”・・・独自の「15%カルチャー」
看板商品のポスト・イットをはじめとした文具や、スポンジなどの日用品だけじゃなく、スリーエムは医療分野や宇宙開発ビジネスまで幅広い事業を手掛けるイノベーション企業。3Mはアメリカのミネソタ州で採掘事業から始まり、今や100年以上の歴史を誇り、世界69か国に拠点を持ち、新たな商品を続々と開発し続ける。こうした商品イノベーションの源となっているのが、あのポスト・イットを生み出したという「15%カルチャー」だ。就労時間の15%を本業とは違うことに使い、自由に商品開発ができるという3M独自の文化だ。部署の垣根を越え、アイデアに賛同する者同士が集まり、イノベーションを起こし続けてきた。弁護士出身で、中途入社4年目で社長に就任した宮崎は15%カルチャーを活かしつつ、社内のコミュニケーションを闊達にし、新たなイノベーションを起こすべく奮闘する。
自社技術を無料公開!世界の常識を覆したジャパン・モデル
神奈川県・相模原市に、日本を代表する電子機器メーカーや自動車メーカーの担当者たちが連日訪れる3Mの施設がある。ここは3Mの技術を無料で公開している「技術ショールーム」。メーカーにとって「命よりも重い技術」を他社に知ってもらい、新製品の開発に繋げようと、25年前、日本法人が独自に設立した施設だ。設立当時、本国のアメリカは猛反対したものの、他社からの依頼が急増したジャパン・モデルの「技術ショールーム」を世界40か国に普及させた。そして今、宮崎は3M初の日本人女性社長として、女子中高生向けに啓蒙活動にも着手。
ゲストプロフィール
宮崎 裕子
- 1969年埼玉県蓮田市生まれ
- 1992年慶應義塾大学法学部卒業
- 1996年 弁護士登録
- 2005年ニューヨーク州弁護士登録
- 2007年デル株式会社法務本部本部長
- 2017年スリーエムジャパン株式会社入社
- 2021年代表取締役社長 就任
企業プロフィール
- 設 立:1960年
- 所在地:品川区北品川6-7-29
- 従業員数:約3000人
- 売上高:2802億円(2020年度)
15%カルチャー、社外の人には理解しづらい。社員の勤務時間の15%を、ビジネスに役立つと考えることであれば、自分自身の興味のある研究やプロジェクトのために使っていいという「不文律」なのだが、わたしたちはその15%を、本業である85%と分けて考えがちだ。15%ははっきりと分けられていない。渾然一体となっている。宮崎さんは法務一筋で、経営に迎えられた。法務と経営は親和性がある、宮崎さんの考えであり、3Mとしてのポリシーだった。

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