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2022年3月24日 放送
洗濯を変えて生活が変わる
進化するコインランドリー

- OKULAB(オクラボ) 代表取締役 永松 修平(ながまつ しゅうへい)
- OKULAB(オクラボ) 代表取締役 久保田 淳(くぼた あつし)
コインランドリーの数がこの25年間で2倍に増えている。共働きの増加で平日は自宅で洗濯ができず、週末にまとめて大型の洗濯乾燥機が揃うコインランドリーに持ち込む家庭が増えたことが一因だ。そんな中、劇的に進化しているコインランドリーとして話題なのが「バルコ ランドリープレイス」。洗練され内外装だけでなく、洗濯機や乾燥機、洗剤への徹底的なこだわりが多くの利用者を惹きつけている。運営する「OKULAB」という会社は、創業からわずか6年で全国140店舗以上に展開、売り上げ21億円と急成長。創業したのは、元々三洋電機で業務用洗濯機のエンジニアだった人物。「洗濯で世界を変えたい」と言う、革命児の挑戦を追った。
社長の金言
- 洗濯を通じて全ての人の人生を豊かにしたいTweet
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座右の銘
座右の銘
放送内容詳細
コインランドリーのイメージを覆す!斬新な店舗が出現
2019年、OKULABが代々木上原にオープンしたのが、カフェを併設したコインランドリー。店内では本格的なコーヒーやスイーツを優雅に堪能し、パソコン作業などをしながら洗濯が終わるのを待てる。従来のコインランドリーは「薄暗い」「清潔感がない」などのイメージがあったが、女性でも入りやすい洗練された内装が人気だ。洗濯機能や仕上がりにもこだわりが。洗濯機は羽毛布団用やスニーカー専用も揃い、特注の天然素材の洗剤も使っている。洗濯代行サービスもあり、大きな袋に洗濯物をまとめて預ければ、専門スタッフが洗い、乾燥、たたみまでやってくれる。さらには、靴マイスターが素材や状態に合わせたクリーニングのほか、修理までしてくれる。洗濯機ごとの空き状況や終了時間がスマホで確認できる利便性もうけている。いま、フランチャイズの希望者も増え、出店地域に応じた様々なサービスも生まれている。
創業者は元洗濯機のエンジニア!
創業者の永松は大学院修了後に三洋電機に入社、エンジニアとして業務用洗濯機の開発に携わってきた。その後、三洋電機がパナソニックの傘下に入ると、リストラ対象となった洗濯機部門を中国メーカーの「ハイアール」が引き受け、「アクア」というブランドで再出発することになる。永松はそこで、再建チームのメンバーとして入社してきた久保田と出会う。その頃、永松はコインランドリーの現状に愕然としていた。自分たちが作った業務用洗濯機が店できちんと使われず、せっかくの機能が生かされていなかったからだ。「洗濯機を正しく使ってほしい。きちんと洗えば衣類はもっと綺麗になる」そんな思いを久保田に伝えた永松。久保田も永松の情熱にコインランドリーの可能性を感じ取り、二人でOKULABを立ち上げることになった。
ゲストプロフィール
永松 修平
- 1980年福岡県生まれ 大阪育ち
- 2006年京都工芸繊維大学 大学院修了
- 2006年三洋電機に入社
- 2016年OKULAB創業 代表取締役
企業プロフィール
- 会社名:OKULAB
- 創 業:2016年
- 本 社:東京都渋谷区元代々木町4-5
- 資本金:1000万円
- 売上高:約21億円(2020年8月~2021年7月)
- 従業員:119人
久保田 淳
- 1981年神奈川県横須賀市生まれ
- 2006年アディダスジャパン入社
- 2010年農業ITベンチャーを創業
- 2012年ソニーピクチャーズ・エンタテインメント入社
- 2014年ハイアールアジア入社
- 2016年OKULAB創業 代表取締役

出店希望者への提案書を読んで、コインランドリーをやってみようかと思った。貯金を集めれば開業できる。提案書は実によくできていた。「梅雨セール」の告知としてポスティング配布1枚につき9円、店舗前スペースにのぼり(両面印刷)4000円土台、竿5000円、こんな親切な提案書はない。ただ洗濯への情熱がお二人に比べると足りないと思い諦めた。二人は最初から洗濯への情熱を持っていたわけではない。洗濯を続けるうちに身についたのだ。本物の情熱である。