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2022年4月21日 放送
全国170万店が参加!
新時代ネットショッピング「BASE」

- BASE 社長 鶴岡 裕太(つるおか ゆうた)
楽天やメルカリなど、ネットショッピングがコロナ禍で急成長。中でも快進撃を飛ばすのは「簡単に出店できる」「費用の負担が少ない」と評判の、ネットショップ作成サービスのBASEだ。出店料は無料で、わずか数分で店を作成しオープンできるという手軽さが受け、全国の飲食店や農家、町工場などが続々と参加。スタートから10年で出店数は累計170万店を突破。そのトップは、洋品店を営む「母の一言」がきっかけで大学を中退し創業した鶴岡裕太。「誰でも店を作れる」をコンセプトに、簡単で気軽にできる出店システムで、成長を遂げる「BASE」の戦略に迫る。
放送内容詳細
「ここでしか買えない逸品」がズラリと並ぶ!ショッピングアプリ
大手メーカーの商品が並ぶ楽天などとは対照的に、地方の定食屋や個人農家、下請け町工場などで作られた「隠れた逸品」を見つけることができると、話題のショッピングアプリ「Pay ID」(昨年末にBASEから名称変更)。170万店が参加するその理由は、他の大手サイトとは異なりわずか数分で自分の店をオープンできるという圧倒的な手軽さ。さらに、出店料は無料、売上の3%のサービス利用料や決済手数料などを支払うだけで、実店舗のような出店リスクもないことから、自社のオリジナル商品を出したい黒子企業なども参加している。一方、コロナで売り上げが8割減となり危機に陥った有名ラーメンチェーン店「麺屋武蔵」も、BASEを使い出店すると、全国のファンから注文が殺到。更なる売り上げアップを狙うべく、BASEのスタッフと二人三脚で通販戦略を練るその舞台裏を紹介する。また勤務先を辞めて自分の店をBASEで開く事を決意したパティシエの出店にも密着。
中学不登校、大学中退の若き創業者…BASE を生み出した「母の一言」
2012年、大学在学中にBASEを設立した鶴岡裕太。そのきっかけは、故郷大分で洋品店を営んでいた母親の「インターネットで店を出したい」という一言だった。不登校だった中学時代にインターネットの魅力を知り、大学進学後はクラウドファンディングの会社でインターンをしていた鶴岡は、母親の世代でもネットショップに興味があることを知り「誰でも店を作れる」コンセプトのBASEを設立。大学を中退し、小さなマンションで仲間と会社を立ち上げるが、出店数増加と共に事業規模が急拡大するにつれ、その創業メンバーたちは鶴岡との意見の相違から次々と去っていく。一方、BASEが、百貨店の「丸井」とともに新たに始めたのは、人気ショップのオーナーたちとその店のファンの客が直接出会える、常設リアル出店。ネットを飛び出したBASEの新戦略を紹介する。
ゲストプロフィール
鶴岡 裕太
- 1989 年大分県生まれ
- 2014 年東京工科大学 中退
- 2012 年BASE 株式会社創業
企業プロフィール
- 設 立:2012 年
- 所在地 :東京都港区六本木 3-2-1 37F
- 売上高 :99億円(2021年度・連結)
- 従業員数:211人

あるとき地元の大分で小売店を営む母親から相談を。「ネットショップを作りたいんだけど」。大手に出店する方法もあったがネットの知識がないと面倒、誰でもショップが作れるようなサービスができないか。地方の40~50歳くらいの女性がネットで、と考える時代が来たんだと。ウェブサービスを考えるのが楽しかったが、独自の決済なくしてBASEは成立しなかった。個人や、地方の小さな店が主役になる社会が来る。彼らの1歩目を支援する、それが役割、BASEはぶれない。